2020年02月27日
特定非営利活動法人親子の未来を支える会では、赤い羽根福祉基金助成事業として、学校において医療的ケア児の支援を行う看護師のネットワーク構築を目的とした取り組みを展開しています。1年目となる今年度は、実際に複数地域で学校に看護師が入り医療的ケア児の支援を行うモデル事業を実施し、その実践をふまえたガイドラインの作成を進めているところです。
令和2年1月10日、11日には、先進地の取り組みを学ぶ場として、「高度な医療的ケア児に対する先駆的な就学支援の実際」講演会を、長野県と新潟県の2会場で開催しました。
当日は、医療的ケア児の就園就学の相談支援や人材育成、行政への働きかけ等を展開している熊本大学病院 の取り組みと、教育委員会にコーディネーターをおいて、学校現場に医療的ケア児の支援を行う看護師の配置をしている大阪府豊中市教育委員会の取り組みが紹介されました。
両日ともに、教員や教育行政関係者、看護師、福祉専門職、医師、医療的ケア児の子をもつ保護者や、福祉や看護について学ぶ学生など、130名を超える方々が参加されていました。
同会によれば、今回の開催をきっかけに他でも勉強会を開催してほしいといった声も多く、現場での困りごとや、さらなる改善を目指すといった支援側のよりよいものを作っていきたいニーズが感じられた、とのことです。