【開催レポート&アーカイブ動画】5/28Web報告会「新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン」第2弾
~いのちをつなぐ支援活動を支える~

 

    <私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています>

共同募金会が実施する「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン」に多くのご寄付をいただき、心より感謝申し上げます。
2021年度は、同キャンペーン<第2弾>として「いのちをつなぐ支援活動を支える」をテーマに、食や住まい等の生活に困窮している方の支援や、いのちに直接関係してくるような深刻な課題に対する活動への支援を行っています。

5月28日に、同キャンペーンの概要や、助成による活動事例の紹介を行う報告会(第4回)を、オンライン開催しました。
ご寄付者・支援者の皆様を中心に約60名の方にご参加いただき、まさに「いのちをつなぐ支援活動」の実践例として、2団体から日々の活動状況や、コロナ禍でのニーズと対応、支援における課題等をご報告いただきました。

当日のアーカイブ動画は、下記または本リンク(YouTube)からご覧いただけます。

第4回web報告会「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン」
【開催概要】
日時:2021年 5月 28日(金)14:00~14:45
実施方法オンライン(Zoomウェビナー)、参加無料
プログラム概要
(左端のタイムをクリックすると、アーカイブ動画の当該プログラムにジャンプします)
0:44~ 1.開会挨拶(ご寄付者・ご支援者への謝辞) 中央共同募金会 事務局長 阿部陽一郎
4:52~ 2.キャンペーン第1弾の報告、第2弾の概要説明 中央共同募金会 基金事業部長 秋貞由美子
赤い羽根では、他にさきがけて2020年3月4日より臨時休校中の子どもと家族を支援する緊急募金&助成をスタートし、のべ20万7千人の子どもと家族を支援しました。同年5月からは、「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン」として、支援の対象を広げ、フードバンク活動、居場所を失った人への支援、草の根活動などを支援するほか、三菱財団からのご寄付により外国ルーツの人への支援活動へも助成しました。
2021年度からは同キャンペーン第2弾として、「いのちをつなぐ支援活動を支える」をテーマに、食や住まいに困窮する人等への緊急的な支援活動を応援しています。2021年度初めの助成には5億円を超える応募申請があり、1人でも多くの人を支援するために、助成を続けています。今後もご支援ご協力をお願いします。
◆「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン」第2弾「いのちをつなぐ活動を支える」について
赤い羽根のコロナ関連支援 ご報告サイト(←これまでのご報告をご覧いただけます)

★当日資料1

14:59~ 3.団体からの活動報告(「いのちをつなぐ支援活動」の事例
(1)「居場所を失った人への緊急活動応援助成」助成先より
認定NPO法人 女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ(兵庫)
話し手:代表理事 正井禮子さん
「ウィメンズネット・こうべ」では、さまざまな思いを持った女性がゆるやかにつながりあえるネットワークづくりや、学習会、居場所提供、シェルター運営など女性のための支援活動を続けています。
コロナ禍による不安やストレスからDV被害が増大し、女性たちからの相談が急増する中、赤い羽根の助成により、緊急避難のシェルター「ともだちの家」を拡充できました。まだまだ支援の手は足りず、社会全体でのサポートが求められています。

★当日資料2

 (2)「外国にルーツがある人々への支援活動応援助成」助成先より
NPO法人 国際活動市民中心(CINGA シンガ)(東京)
話し手:理事・コーディネーター 新居(にい)みどりさん
「国際活動市民中心(CINGA)」は、弁護士、行政書士、日本語教室など各分野の専門家らが集まり、在住外国人を巡るさまざまな課題の解決をめざして、相談事業、日本語教育、通訳派遣コーディネート、学びの場づくり等を行っています。
公的な支援への協力も行っていますが、民間だからこそ可能なきめこまやかな支援が重要。コロナ禍で外国人からの相談が急増する中、対面での相談ができずに困っていたところ、「三菱財団×赤い羽根」の助成により、オンライン相談を実施できるようになりました。全国で288万人以上在住する外国人。孤立を防ぎ、適切な支援につなげるために、行政やコミュニティへの働きかけを続けています。

★当日資料3

34:12~ 4.質疑応答
①コロナ禍での、また日々の活動を行ううえでの課題は?

正井禮子さん

【正井さん】社会ではまだまだシングルマザーに対する理解が足りず、DV被害を受けても家を出ることが難しい。母子ともにコミュニティで受け入れてもらうことや、シェルターの確保も課題。欧米のように、シェルターがコミュニティに守られたオープンな場になることを夢見て活動を続けている。
【新居さん】必要な人へ支援の周知が行き渡らない。外国人対応できる専門家や通訳が少なく、もっと支援の輪を広げる必要がある。行政や福祉関係も外国人への対応に慣れていない。外国人を「よそ者扱い」するのではなく、コミュニティの一員として受け入れてほしい。

②企業の社員がオンラインで何か貢献できることは?

新居みどりさん

【正井さん】企業向けのオンライン研修を実施しているので、ぜひ研修プログラムに取り入れてほしい。
【新居さん】当団体もオンライン研修を実施。外国人に対する知識や「やさしい日本語」(外国人に理解しやすい日本語)など。ダイバーシティの観点からぜひ企業で取り入れてほしい。また、個人でも学べるので、ぜひ身近にいる外国人とコミュニケーションを深めていただきたい。各研修はホームページで公開中。

③寄付者・寄付企業へのメッセージ
【正井さん】安心できるシェルターの重要性をご理解いただき、ぜひ場所の提供等にご協力いただけるとありがたい。こうした分野への社会貢献型投資も盛んになることを願う。
【新居さん】赤い羽根の助成を受けたことで、自分たちの活動が社会に認められたと励みになった。支えてくださった寄付者の皆様に心から感謝している。
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以上、短い時間でしたが、2団体からは充実した報告をいただきました。コロナ禍で初めて問題が噴出したというより、これまでも在った社会的な課題が、このコロナ禍で、一層弱いところに集中し、顕在化している現状がうかがえます。
赤い羽根では、これからも「いのちをつなぐ支援活動」を支えていきます。1つでも多くの活動、1人でも多くの人を支援するために、皆様のご理解ご協力をお願いします。

「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン」第2弾「いのちをつなぐ活動を支える」について、詳しくはこちら

当日のアーカイブ動画は、こちら

赤い羽根のコロナ関連支援 ご報告サイト(←使いみちである助成事業の報告をご覧いただけます)