都道府県 宮城県
助成額 2,824,136円
活動開始日 2020/7/1
活動終了日 2020/10/31
助成金で行った活動の概要
コロナ禍でもつながることをあきらめないために、感染防止策を講じながら活動する方法や工夫を集めてWEBで情報提供するとともに、悩み葛藤しながら活動している仲間たちとの交流をオンラインで実施した。
これまで地道に取り組んできたサロンや介護予防教室等が休止となり、生活課題をもつ地域住民の孤立やフレイル、認知症の進行、失業による生活の困窮などの相談が寄せられるなか、地域住民の孤立防止だけでなく、外出自粛で活動が停滞するがどう動いてよいかわからず悩んでいる住民リーダーや専門職の状況を少しでも打破するアイディアや工夫を提供することで、気持ちの落ち込みや孤立を防ぎ、全国の実践を少しでも後押しする機運を高める。
活動日数 123日
支援対象者実人数 317人
支援対象者延べ人数 317人
本助成金による活動の成果
誰もが安心して暮らせる地域を目指して進めてきたつながりづくりを、コロナ禍で接触機会が制限される中でもあきらめないために、感染防止策を講じながら活動するアイディアや工夫を集めてWEBで情報提供・交流を行った。
〇2020年10月末時点で、各地の取り組み105事例を掲載。内容は、電話・手紙・戸別訪問による住民間の見守り活動、手作りマスク・防護服づくり、フードパントリー・子ども食堂、配食、オンラインサロン・オンライン面会・オンライン相談、活動再開に向けた感染対策情報の周知(SNSも活用)・対策セットの配布支援、再開したサロン活動の創意工夫、住民と支援機関の協働によるコミュニティ活動など、多岐にわたる。
〇サイト上で識者からのメッセージを紹介し、コロナ収束後に向けた新しい豊かなつながりのための活動を提案・応援。
〇オンラインサロンを2回開催し、ICTの活用をテーマに、各回定員の100人を上回る参加を得た。WEBで取り上げた事例の中から実践者に取り組みを発表をいただいた後、参加者はZoomのブレイクアウトルーム機能を利用して4人ずつのグループに分かれて意見交換を行い、新たな出会いや相互の励ましで前向きに人と人がつながる意識づくりのきっかけを提供した。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
コロナ禍の状況変化に応じて、新型コロナウイルスに対する意識や住民活動の再開に向けた対策のあり方などについて、地域ごとに差が大きくなっている。その方針は、地域リーダーの意向によるところも大きく、コロナに対して過剰に怖がるのではなく、正しく理解して予防を講じるためにも、行政や社協などの支援団体が感染予防策を含めてガイドラインを示すことが求められる場面もある。人との接触を避けながら文通や交換日記のよさを見直し取り入れる実践や、対策を講じたうえでサロン活動等を再開したり、室内での活動を3密を避けて野外活動に振り替えて実施するなどの動きもある。これまで窓口に来たことのない相談者層からの生活困窮に関する相談や自殺が増加し、コロナの第3波が来ているなかで、「コロナだからできない」のではなく、コロナをきっかけにこれまでの取り組みを見直し、活動の形や対象者を柔軟に変えて地域でつながり続ける必要性を求められている。今後は開催したオンラインサロンでの実践報告や意見交換のポイントをまとめて発信し、また、実際にガイドラインを作成した自治体や社会福祉協議会等に、その後の地域活動の様子や広がり、課題をヒアリングしてWEB上で公開するなど、多様な工夫・実践を紹介することで、地域性や状況に応じた取り組みのヒントにしていただければと考える。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://tunagari-action.jp/