都道府県 京都府
助成額 100,000円
助成金で行った活動の概要
従来、私達中途失聴・難聴者の集いは、1カ所に集まり開催してきました。 しかしながら、コロナ禍でそういったことが難しくなってしまいました。 新しい生活様式が言われる中、オンライン会議というものが広く行われてきましたが、中途失聴・難聴者にとっては、パソコンからの声では聞き取れず、諦めざるを得ない方も多くいます。 コミュニケーションに障害があり、人間関係の悩みを多く抱える私達にとって、同障者との集いは“温かみがあり、こころを癒やし、元気になれる場”です。 厳しい環境の中でも、何とかこの集いを実現し、持続可能な活動を継続したいと思い、「遠隔情報支援として要約筆記を組み込むしくみ」を活かした活動を実施しました。① レンタルWi-Fiを活用したZoom学習会 拠点となる場所にインターネット環境が整っている必要性がありますが、福祉施設等の公共施設にはそういった場所が非常に少なく、あっても容量不足で不安定になることもしばしばです。 集いのメンバーは高齢者も多く、オンライン会議には不慣れな方が多くおられますので、地域単位で、レンタルWi-Fiを活用し、要約筆記者と共にZoom学習会を実施しました。② 難聴者若者の集い(難聴でもできるオンライン会議) 京都府下全域をオンラインで繋いで集いを実施し、意見を交換しました。 また、私達難聴者に理解の深い専門家から講演をしていただき、参加者一人一人が持つ孤立化等の悩みを共有・議論し合うことで、前向きに生きる勇気を回復しました。
本助成金による活動の成果
①レンタルWi-Fiを活用したZoom学習会 レンタルWi-Fi費用 8,935円
②難聴者若者の集い(難聴でもできるオンライン会議) 情報保障料 67,200円、 チラシ印刷 5,235円、 講師他謝礼 30,000円、 施設・機材使用料 42,900円、 通信料 3,278円、 その他(飛散防止パーテーション他) 4,847円
合計 162,395円(不足分は、協会資金充当)
寄付してくれた人へのメッセージ
今回の助成金を使わせていただくことにより、コロナ禍で私達中途失聴・難聴者協会が抱える大きな課題である「遠隔情報支援として要約筆記を組み込むしくみ」を活かした持続可能な活動のベースが作れたと思います。 引き続き、この活動を展開しオンラインを使った集いができるよう取り組んでいきたいと考えています。 ご支援ありがとうございました。