食品メーカー等から寄贈していただいた冷凍品を東北6県の各団体等に送るための宅配事業

団体名 特定非営利活動法人 コープ東北サンネット事業連合 コープフードバンク

都道府県 宮城県

助成額 835,650円

活動開始日 2020/9/1

活動終了日 2021/3/20

助成金で行った活動の概要
コープフードバンクは、食料品を各企業様から提供していただき、生活困窮者や社会福祉施設などに寄贈することで、「食品ロスの削減」と地域社会への貢献を目的に2012年4月にみやぎ生活協同組合の新しい活動として立ち上げました。2014年からは、コープ東北サンネット事業連合として、東北6県に活動範囲を拡大しております。当初、食料品のみの扱いを想定しておりましたが、提供先の施設や団体の方々から、日用品の要望も多く寄せられるようになり、日用品の卸売に相談をして、赤ちゃんの紙オムツやトイレットペーパー・シャンプー・洗剤等、日常生活での必需品も取扱うことになりました。生活に困っておられる方々からの要望は年々増加しており、食料品のみならず生活していく上での最低限必需な物も提供できるようにいたしました。設立当初からこれまで年間平均90トンの取り扱い量となり、ご協力いただける企業も年々増加し、食料品を扱っていない企業や行政、大学等からもご協力いただき現在140団体の企業様等が登録してくださっています。また、こちらから提供している施設・団体様も東北6県の児童養護施設・生活困窮者支援団体・シェルター・自立支援施設・子ども食堂等349団体に増えました。特に昨年からは、子ども食堂が増え、食事提供する際の食材を提供させていただいておりましたが、コロナ禍の中で大勢を集めて食事させることができなくなり、パントリータイプに変更する子ども食堂が増えました。その一方で、学校が休校になり本来給食で使用する予定だった冷凍品の食材が大量に余り、卸業やメーカー、学校も困っているとのことで、私どもに寄贈していただきました。これまで宮城県内で、倉庫まで受け取りに来ることができる団体さんのみに、冷凍品をお渡ししていました。そこで今回、赤い羽根共同募金会様より助成金をいただき、送料に充てさせていただきました。子ども食堂では、「お弁当の食材として使わせていただきました。」とか「冷凍のまま袋に詰めて渡したところ、学校が休みになって3食準備するのが大変だったので、大変助かります。」等と喜びのお声をいただくことができました。財源に限りがあり、なかなか送料を負担してまで冷凍品を送ることはこれまでできませんでしたが、今回、赤い羽根共同募金会様の助成金を頂戴し活動出来ましたことに感謝いたします。ありがとうございました。

活動日数 140

支援対象者実人数 1220

支援対象者延べ人数 4514

参加ボランティア実人数 50

参加ボランティア延べ人数 41

本助成金による活動の成果
これまで提供できなかった東北6県45団体に延べ102回1,146.2kgの冷凍品を提供することができました。内訳は、青森県:子ども食堂3ヶ所、母子支援施設2ヶ所で86kg。秋田県:子ども食堂5ヶ所、母子支援施設3ヶ所、生活困窮者支援団体1ヶ所で345.5kg。岩手県:子ども食堂2ヶ所で52kg。山形県:子ども食堂3ヶ所、母子支援施設2ヶ所で209.4kg。宮城県:母子支援施設4ヶ所、生活困窮者支援団体3ヶ所、児童養護施設4ヶ所、社会福祉協議会1ヶ所、子ども食堂8ヶ所で399.3kg。福島県:児童養護施設2ヶ所、子ども食堂2ヶ所で54kgの提供ができました。「冷凍いちご大変美味しかったです。」「コロッケやメンチカツは夕食のおかずになります。助かります。」とか、「子どもたちの笑顔を見ることが出来て幸せです。」等というお声をいただきました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
冷凍食品は、手軽に活用できるので大変便利なのですが、受け入れる所での保管場所の問題がみえてきました。一般家庭用冷蔵庫の冷凍室では、収納スペースが狭くあまり受け入れられない。そのため一度に大量の冷凍品を送ることはできない。かと言って小分けにして何度もお送りするには手間と送料もかかり、大変ということがわかりました。今後は、近くの団体が受け取りに行ける範囲内で、冷凍庫を賃貸するか、団体さんに送料を負担していただくか、送料に使用出来る助成金を探します。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.tohoku.coop/foodbank/news/detail.php?p=65