①新型コロナウイルス感染拡大に伴うフードバンク・フードドライブ事業の拡大 ②ひとり親家庭・生活困窮者のためのフードパントリー(子ども食堂同時開催)

団体名 社会福祉法人 行田市社会福祉協議会

都道府県 埼玉県

助成額 545,833円

活動開始日 2020/9/1

活動終了日 2021/3/31

助成金で行った活動の概要
【1.「フードバンク」と連携強化】新型コロナの影響で減収・失業者が増え、生活困窮相談が急増。NPO法人三松会(フードバンク北関東)と連携し、特例貸付申請後の入金までのつなぎや、生活保護申請後のつなぎとして食料を提供。緊急的な支援として期間を設けず常時対応した。 【2.「フードドライブ」に日用品も加え「ライフ&フードパントリー」として実施】従来は、“フードドライブ”として食品のみの寄贈をお願いしていたが、生活困窮世帯が増加し、日用品のニーズも高まったことから、対象品目に日用品を加えた“ライフ&フードドライブ”を実施した。特に強化期間として、社協だよりにより、市民に広く周知をしたうえで、①R2.10月と②R3.2月の計2回実施した。また、R3.2月の開催時には、市内中心部の公民館で出張受付を実施した。【3.「フードパントリー」を新たに実施(子ども食堂とも連携)】① 第1回目開催(R2年11月)市民全戸配布の社協だよりに掲載して周知したほか、民生委員・地域包括支援センター・市役所等に周知して、食品と日用品の無償配布会を実施。フードドライブの寄贈品をもとに、1世帯につき「お米4㎏・おでん・乾麺・食用油・海苔・缶詰・お菓子5点・五目御飯・パックごはん・乾パン・保存用ビスケット・飲料水・洗濯洗剤・BOXティッシュ・トイレットペーパー・固形石鹸」を段ボールに詰めて配布。3日間に分けて計31世帯に配布した。また、最終日には子ども食堂と共催によるイベント「巨大段ボール迷路」と焼き芋とお菓子の配布を実施。新コロナウィルス対策を図りながらも計275名が来場した。② プチパントリー開催(令和2年12月)R2.12月に市内の農家の協力により、急遽「プチパントリー」として野菜の配布会を実施。「大根・サツマイモ・里芋」を袋に詰め、計15世帯へ配布。③ 第2回目開催(令和3年3月)第1回目と同様に周知をし、食品と日用品の無償配布会を実施。1世帯につき「お米4kg・おでん・乾麺・インスタントラーメン・食用油・乾パン・缶詰・魚肉ソーセージ・パックご飯・海苔・お菓子4点・飲料3本・トイレットペーパー4ロール・BOXティッシュ・洗濯洗剤・固形石鹸」を段ボールに詰めて配布。3日間にわけて計44世帯に配布した。緊急事態宣言発令中だったため、子ども食堂との同時開催は見合わせた。

活動日数 212

支援対象者実人数 129

支援対象者延べ人数 142

本助成金による活動の成果
【フードバンク・フードドライブ】これまでは、フードバンク北関東と共催で、フードドライブ活動を実施してきた。予算計上もない中、備品や消耗品にも制限があった。今回、助成金で折りたたみコンテナや事務用品を購入できたことで、寄贈品や書類等の保管環境の整備ができた。実績も、R1年度のフードドライブの寄贈数1.594点に対し、R2年度は4.102点と大幅に寄贈数が増加した。 また、精米機を購入したことで必要な分の精米ができるようになり、生活困窮者へ提供するお米の鮮度を向上させることができた。  【フードパントリー】本助成金により、必要な資材の準備が可能となり、新たにフードパントリーを実施することができた。また、段ボールやビニール袋を購入できたので、配布物を箱詰めすることで、会場内の滞在時間を短くでき感染予防もできた。フードパントリーを始めたことで、市民からの注目度も上がり、野菜やお米を寄付をしたいとの申し出が急増した。フードパントリー活動を通して子ども食堂等と連携するきっかけもでき、相乗効果を生み、地域福祉の推進につながっている。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
現在、フードドライブを年に3回開催し、集まった寄贈品をもとにフードパントリーを開催している。そのため、フードパントリーも年3回程度で調整中。生活困窮世帯が増加傾向の中、開催数の増を検討している。配布品を受け取った世帯からは「とても助かります」といった声が多いことから、連携・協働してくれる企業や市民団体を広げつつ、運営に協力してくれる人材も確保していきたい。また、フードパントリーを始めたことにより、フードドライブの協力者や市民からの反響が大きくなったといえる。その結果、野菜等の生鮮食品を寄贈してくれる方も増えており、日持ちしない野菜等を生活困窮世帯へ迅速に配布する仕組みが必要となってきている。検討段階だが、フードパントリー専用のメールアドレスを作り、「フードパントリー利用登録制」を設け、フードパントリーの開催等を一斉送信メールでお知らせできるようにする。今後は、野菜等の寄贈状況に応じて、事前に準備したものだけでなく、緊急的にフードパントリーを開催することで、支援回数を増やしていきたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/gyodashakyo
http://www.gyodashakyo.or.jp/156.pdf