都道府県 沖縄県
助成額 990,000円
活動開始日 2020/9/1
活動終了日 2021/3/31
助成金で行った活動の概要
【目的】生活が困窮した世帯に対し、企業及び個人から募った食品を提供することで、自立へ向けた意欲の向上を図ると共に生活の基盤となる食のセーフティーネットを構築し、支え合う地域づくりを目的としています。【食品の配布について】食品は宮古島市や福祉団体の相談員を通して生活困窮者へ届けています。また、無料塾や子ども食堂、障がい者や高齢者の施設、児童家庭センター等の団体にも適宜配布しています。【食品の寄付について】地域住民、地元企業が気軽にできるボランティアとして多くの協力を得ています。学校や企業に『フードドライブ(食品持ち寄り活動)』の開催を呼びかけ、生徒たちが貧困について知り、地域貢献をするきっかけ作りとしています。【フードボックスについて】企業や団体には食品寄付用の箱『フードボックス』を設置して下さるよう呼びかけています。今後も市全体がくまなくカバーできるよう各地区への設置を進めます。現在は市内に14カ所のボックスがあり、週に1回のペースで回収にまわっています。【活動の周知について】新聞、テレビ、ラジオ、広報誌、チラシ、SNSを使い活動の周知に努めています。経済的に苦しい方から利用したい旨の連絡が入るなど、ニーズの掘り起こしにも役立っています。フードバンクの立ち上げを考えている他市他県の福祉団体から連絡があった時は資料を送ってノウハウを伝えています。【困窮者支援について】フードバンクの利用をきっかけに相談員とつながり、生活の立て直しができたケースが見られました。食品の配布は福祉と繋がる際に敷居が低く、支援の入り口として最適なようです。今後もその役割を担います。
【相談員のサポートについて】支援の相談に乗る、ケア会議に出席する、関係機関を紹介するなど積極的に関わっています。【データ収集について】食品を配布した先の状況をまとめることで宮古島市の困窮の実態を知ることができます。
活動日数 144
支援対象者実人数 185
支援対象者延べ人数 396
本助成金による活動の成果
ほぼすべての食品を企業からではなく地域の方々の寄贈でまかなっているため、扱う食品の種類がひとつひとつ違い、しかも種類が多岐にわたります。これまでは手書きの表で管理をしていましたが、寄贈と配布の数が右肩上がりに増え、ひと月に1000個を越えるようになったため、助成金を使って食品管理のためのデジタルシステムを導入しました。 音声とタブレット、バーコードリーダーを使って情報を入力するので、寄贈先、賞味期限、配布先などが一目で分かるようになりました。食品管理にかける時間は大幅に短縮され、業務の効率化につながっています。さらに、寄付した人、配布される人が安心して利用できるよう、管理方法についてSNSで周知しています。また、食品保管庫と業務用冷蔵庫を購入することで、食品を衛生的にかつ劣化を防いで保管することが可能になりました。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
①宮古島市には約800人のひとり親がおり、潜在的なニーズはまだまだあると思われます。困窮しているにもかかわらずフードバンクの存在を知らないでいる、または利用をためらっている方々に活動の手が届くよう、周知や働きかけが必要だと感じています。今後は社協ホームページのリニューアルや広報誌の作成などでSNS、紙媒体の両方から周知を行い、幅広い年代に活動を知らせていきます。また、貧困とはいかないまでも収入ぎりぎりで生活している世帯にも支援を広げたいです。 ②食品の寄付については地元企業にフードボックスの設置を呼びかけて、地域の人たちが気軽に寄付できる環境を作っていきます。 ③困窮について聞きたいという人たちが増えました。依頼があればフードバンクの活動や市の現状について話をしていきます。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/miyakojima.foodbank/?modal=admin_todo_tour