都道府県 大阪府
助成額 3,000,000円
活動開始日 2020/9/1
活動終了日 2021/3/31
助成金で行った活動の概要
キッチンカーの出店によるアウトリーチを試行した。活動拠点のある大阪市生野区にて、地域の他団体との協働の生野子育ち社会化研究会による子育ち相談会を開催。コロナ禍以前に子ども食堂を実施していた「えほん屋」前の空き地や、また協力してくださるカフェレストラン「Café Zen205 give=take」さん前にてキッチンカー出店を行った。ここでは、毎月1回の開催を継続しており、Facebookや区社協などにチラシも出して広報を行った。他にも様々な団体からご提供いただいた衣服や食材なども無料提供できるようにして、相談に訪れやすい雰囲気作りを行ったが、何よりも人目を引き、真っ先に立ち寄ってくださるのはキッチンカーであった。準備したスープやトーストしたパンも毎回全数提供でき、そこから相談につながった親子にはその後も継続的なサポートへとつなげることができている。来場者は毎回平均して30名ほど。また、ホームセンターカインズにて出店も行った。こちらではLINEを使って広報を行い、その登録してくださった方には割引もしくは非課税世帯の方は無料提供とした。受け渡し口で現金を受け渡すだけでなく、スマホをかざして特典を受け取ったり支払いを行うことで、非課税世帯で無料で受け取っていることも、周囲の人には気付かれないようにした。一般のお客さんと、アウトリーチの対象となる方々とを棲み分けせずに対応するスタイルで、しんどい状況でサポートを必要としている方々も目立たずに近寄りやすくし、こういったサービスについていくつか質問されたり、今後の出店スケジュールや出店場所などを聞かれることが増えた。ただ、このホームセンターカインズやイオン海老江店、また大阪市北区中津の「FOOD LAB OSAKA」さんでも出店の許可は取り付けられているが、想定外のコロナ禍による緊急事態宣言の延長などにより、出店の機会は先延ばしとなってきている。近くは2021年7月にはFOOD LAB OSAKAさん、夏以降でイオン海老江店、またカインズにおいては現在縮小されている出店スぺースの確保が叶えば出店を行う予定となっている。
また、他にも毎週100食の個別宅食活動も、このキッチンカーで訪問し、個別に相談などの対応に使用している。
活動日数 200
支援対象者実人数 100
支援対象者延べ人数 3000
参加ボランティア実人数 30
参加ボランティア延べ人数 300
本助成金による活動の成果
コロナ禍以前は、全国的にも子ども食堂が増え、それぞれの目的やスタンスは違えども、そういった集合型でのイベントにより、子どもたちが足を運べる場所が少しずつでも出来だしていたが、その反転した状況においては集合型のもつ脆弱な部分が露呈され、子どもたちも行き場所を失っていた。そういった中では、個別にニーズに対応したフレキシブルな活動が求められきた。
それぞれの家庭においても、自粛生活にて家族が共に過ごす時間が増えたことから、親子間、子どもたち兄弟間で揉め事が増えたり、それが悪化して自殺未遂にまで至るケースもあった。
他にもそういったしんどい状況に置かれている親子は、シングルマザーも多く、非正規雇用であったり、ダブルワーク、トリプルワークを行っていることも少なくないが、仕事時間の削減や雇止め、給与の支払いなくオーナーが失踪などから収入に関わる部分で影響を受け、そういった相談も増えた。そういったことから、今までの集合型の活動では見えにくかった問題も、訪問による個別サポートへと切り替えたことから、より深く問題に関わることが出来だしたが、そういった相談を聞き出す環境作りにおいて、このキッチンカーがその活動に合っており、既存のつながった親子に喜んでもらえることとなった。また、相談会や出店などのアウトリーチ活動でも人目を引くことから、立ち止まってくれることも多く、そこから話せる機会も増えた。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
まずは予想以上にコロナ禍が長く続き、思うように活動が行えない環境にあった。すこしでも、そういった、よりしんどい状況に置かれている親子とつながることを目的としていると、今回のコロナ禍のような環境の変化によるそれぞれの様々な問題においては、問題が内在化しやすく、そこにリーチしてサポートを行うことは難しくなる。そこでキッチンカーによるアウトリーチを進めていきたいが、現状、飲食業に対しては緊急事態宣言などでも締め付けが厳しいこともあり、実施の条件も難しくなってきている。そういったより弱い立場にいる方へのサポートを行うためにも、このキッチンカーによるアウトリーチはさらに充実させて継続していきたい。一般の店舗における出店も、もう少しコロナ禍が収まれば出店が可能となる。また、協力団体の開催地やイベントでの出店も、同じように状況次第で出店が可能となるので、それもまた行っていきたい。そして、毎週3回・100～120食を各家庭に提供してる個別宅食活動においても、キッチンカーを利用した配達によって、親子が喜んでくれたり、相談対応が進んだことから、今後ももっとそういった個別対応にも利用していく。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/cpao0524/posts/3821101177922756
