子ども食堂支援のための食材管理・相談体制構築事業

団体名 子ども食堂ネットワーク北九州

都道府県 福岡県

助成額 803,602円

活動開始日 2020/10/1

活動終了日 2021/3/31

助成金で行った活動の概要
市内の子ども食堂の中で、運営経験豊富で業務用冷凍冷蔵庫等を所有している4団体を「中核子ども食堂」として指定し、市やネットワークに寄せられる寄付食材を中核子ども食堂に配送し、保管設備が整っていない近隣の子ども食堂の分まで、食材の保管・管理・受け渡しが出来る仕組みづくりを構築した。仕組みづくりにおいては、北九州市内の子ども食堂分布から中核の子ども食堂がカバーできる4つのエリアでグループ化した。寄付食材の受取、管理、仕分け、配送作業は北九州市母子寡婦福祉会と障がい者施設を運営している中核の子ども食堂が共同でおこない、仕分けされた食材を他の中核の子ども食堂やその他施設に食材を運搬するなどおこなった。(毎回12名前後の障がいを持たれている方も積極的に作業をおこなった)相談対応については、子ども食堂ネットワーク北九州コーディネーター2名が担当した。その内1名は障がい者施設を運営している中核の子ども食堂の副代表を務めており、そのコーディネーターがリーダーとなり、市内の子ども食堂からの相談や食材の寄付、ボランティア人材、寄付など様々な相談に対応するとともに、中核の子ども食堂には様々な相談の状況などを説明し、中核の子ども食堂でも相談対応できるよう多くの情報を提供した。(個人情報に触れる案件については抽象的なイメージで説明をおこなった)もう1名のコーディネーターは中核の子ども食堂やその他子ども食堂の相談に対応するとともに、新規の子ども食堂開設相談や市民向けの子ども食堂説明や相談対応などもおこなった。本事業の実施により、食材の受け取りから管理、子ども食堂への提供までの一連の流れができた。また、相談対応についても、コーディネーターが対応するのではなく、中核の子ども食堂が対応できるようになった。(特異なケースを除く)

活動日数 94

支援対象者実人数 1150

支援対象者延べ人数 6800

参加ボランティア実人数 25

参加ボランティア延べ人数 150

本助成金による活動の成果
本助成金による活動成果としては、寄付食材の受け取りから子ども食堂への受け渡しまでのルールや中核の子ども食堂の担う役割、中核の子ども食堂を中心としたグループができ、持続可能な活動として取り組むための下地ができた。また、子ども食堂の代表者やスタッフの負担軽減にもつながった。食材の管理や分配など軽微な業務を障がいを持たれている方が行うことで、子ども食堂のスタッフとの会話が増え、自己肯定感や責任感、コミュニケーション能力の向上などが見られ、持続可能な取組みとして必要な人材育成や共助の心の醸成にもつながった。相談対応では、こども食堂ネットワーク北九州コーディネーターや行政のサポートにより、中核の子ども食堂が他の子ども食堂からの相談に対応できるようになった。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
事業を実施する上で見えた課題としては、寄付食材の量により保管場所や受け取りの方法を随時検討し変更する必要があり、状況に応じて受け取り、管理、受け渡しの流れをパターン化する必要がある。相談対応では、HPなどの問い合わせが子ども食堂ネットワーク北九州内にあり、中核の子ども食堂に十分に情報提供できていない。また、相談に対応した中核の子ども食堂により対応にばらつきが見られ統一する必要がある。今後の取り組みについては、食材の管理及び相談対応とも、中核の子ども食堂との検討会など開催し、個別ケースにどのように対応していくかの意見を整理し、徐々に事業の形を作っていく必要がある。また、今回の事業では、障害を持つ方に積極的に関わってもらえる事ができ、他の中核の子ども食堂でも同様の活動をしてもらえる場の提供をしていきたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/kitakyuchild.ne.jp/posts/3313704882046531