都道府県 埼玉県
助成額 2,360,000円
活動開始日 2020/9/1
活動終了日 2021/3/31
助成金で行った活動の概要
【1】フードバンク埼玉は2020年10月から2021年3月の間に約500件・27..96tを超える食品提供を受けて、25.44トンの食品提供を行いました。 【2】この間、個人126人から135件《2.0㎏》の食品の寄付を頂き、支援者や支援団体、行政からの依頼を受け45件の緊急食糧支援を行いました。【3】新型コロナ感染下の福祉活動応援という点では、埼玉県内54の市区町村(63市区町村)に、生活困窮者の支援のための食品提供を行っています。【4】特徴的には、下記の2点の活動を強化できました。ーーー《1》埼玉フードパントリーネットワークと連携して、約30団体に対してのべ11.64トンの食料支援を行いました。埼玉県では、生活困窮者や一人親家庭を支援するフードパントリー運動が活発に取り組まれ、「食堂」を開催できない子ども食堂も合流して大きなうねりとなっています。フードバンク埼玉も全面的に支援しました。《2》埼玉県内で生活している「外国人」への支援を行うことができました。また、ふじみ野市で外国人支援をしているふじみの国際交流センターが2021年10月に赤い羽根・三菱の助成金を受け「フードバンクFICEC」を立上げたため、フードバンクficecへの支援を継続しています。さらに、「新型コロナ」の問題をきっかけに、埼玉県内で生活する外国人支援も活発化しており、「クルドを考える会」や「NPO法人posse」、「北関東医療相談会」などへの食糧支援を行いました。【5】今年度の特徴として、大学生や高校生が食品ロスやフードバンク事業に大きな関心を寄せるきっかけになったのかなと思います。コロナ禍で学校へ行けない中で「食の大切さ」を学んで頂きました。
活動日数 134
参加ボランティア実人数 18
参加ボランティア延べ人数 76
本助成金による活動の成果
①フードバンク埼玉は団体設立以来、企業・団体・個人からご寄付頂いた食品を利用して、生活困窮者やひとり親家庭を支援する事ができました。
赤い羽根助成金を受けたことにより、フードバンク事業を今求められているニーズにしっかりと応えることができました。今回は、新型コロナ禍によって、新たに家庭の収入が減ったり、手持ち金がなくなった方への食糧支援が強く求められたことから、フードバンクがすべて行うのではなく、「生活困窮者」に食品を提供する埼玉フードパントリーネットワークやシングルマザーの会等と連携してより多くの皆様への提供行う事ができました。
また、学校給食が食べられなくなった子供たちを食糧危機から守るための事業として子ども食堂(約30団体)」等への提供を継続できました。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
≪見えてきた解決すべき課題≫ ① フードバンク埼玉の財政は会員団体の」会費で賄ってきましたが、今年の取扱量は昨年度比で30%の増加となり、人件費や需用費に回す資金が不十分ことが明らかになりました。※今年度に限ってみれば、赤い羽根助成金やこれまでになかった個人からの寄付金で賄うことができましたが、途中で止めることのできない事業であることを全体化し、情報発信を強化する必要性を痛感しました。 ②冷凍品・冷蔵品を受領(提供)することができませんでしたが、今回の助成金で久喜拠点兼倉庫に冷凍庫・冷蔵庫・玄米保冷庫を設置し、2020年10月から玄米の保管、生鮮食品・冷凍品を受け入れて、フードパントリーや子ども食堂への冷凍品の提供を行っています。 ≪今後の取り組み≫ フードバンク事業能力を拡大し、埼玉県における食品ロス削減に寄与するとともに、食べ物に困っている人、生活困窮者を支援する各種団体(相談窓口、子ども食堂、フードパントリー)に必要な食品の提供を行います。
併せて、地域における子供の貧困問題に関するネットワーク、連携組織への参加を行い、フードバンクの立場から地域の貧困問題解決を目指します。 ① 久喜市に新設した倉庫を利用し、大量の食品を保管・提供を行います。 ② 埼玉県やさいたま市、他の自治体との連携により、「持続可能なフードバンク」モデルを構築します。