豊島区の子育て世帯に対する食糧支援事業(としまフードサポート)

団体名 特定非営利活動法人 豊島子どもWAKUWAKUネットワーク

都道府県 東京都

助成額 1,000,000円

活動開始日 2020/9/1

活動終了日 2021/3/23

助成金で行った活動の概要
以下の日程でフードサポートを実施した。メールでつながっている受益者(主にひとり親家庭、生活保護家庭、外国ルーツの子育て家庭)に、案内メールを送り、希望者に,ピックアップ拠点を選んで申し込みをしてもらう。コロナ対策をしながらも、顔と顔を合わす地域のつながりづくりを重視してピックアップ方式でのサポートを実施してきた。しかしコロナ感染者数が2000人を超えた2021年1月は、全戸宅配で実施した。また申し込み時には、困りごと(SOS)を記入してもらい、訪問や傾聴、相談同行、子どもの預かり等の伴走支援を継続的に実施した。主な食材提供はセカンドハーベスト、子ども宅食応援団、パルシステム東京のため、有償ボランティアスタッフが調達をになった。他にも企業や団体からの食材の寄附を受けた。またフードサポート拠点での食料仕分けや手渡しは、地域や企業のボランティア、民生委員児童委員、社会福祉協議会CSW,子どもの居場所の主催者等、様々なステークスホルダーにより実施した。 実施日(実施後1週間は、事務局でのピックアップも可能とする)◆9月:19日(土)・20日(日)に食料支援を22か所で実施(豊島区が米を提供):752世帯参加 ◆10月:17日(土)・18日(日)に食料支援を16か所で実施 :329世帯参加 ◆11月:21日(土)・22日(日)に食料支援を6か所で実施 :77世帯参加 ◆12月:5日(土)・6日(日)に食料支援を22か所で実施(豊島区が米を提供) :685世帯参加 ◆1月:緊急事態宣言中、コロナ感染者が激増したため全戸郵送で食料支援を実施 :596世帯参加 ◆2月:20日(土)・21日(日)に食料支援11か所で実施 :301世帯参加 ◆3月:20日(土)・21日(日)に食料支援11か所で実施 :533世帯参加  また寄附食材、および受益者拡大に対応するため、スタッフ2名がコンサルタントからの説明を受け、管理システムを導入し、食材の寄附元、賞味期限や在庫管理、受益者の情報管理等の基盤整備を行った。

活動日数 147

支援対象者実人数 2600

支援対象者延べ人数 12000

参加ボランティア実人数 300

参加ボランティア延べ人数 1000

本助成金による活動の成果
① 食材調達、食材梱包、発送等の作業、および拠点での食材を渡す作業も地域ボランティアを募り実施。地域で今まで貧困問題やひとり親世帯、食品ロスに関心がなかったボランティアが、受益者と交流する機会を創ることができた。 ② 活動を毎月継続実施する中、行政のひとり親相談窓口、生活福祉相談窓口等から紹介された世帯も徐々に増え、今年に入ってからは500世帯に食のサポートを実施してきた。 ③ 当初から官民連携でサポートを実施してきた効果として、9月・12月は行政がお米代金を負担、ゴミ減量課がフードドライブで集めた食材提供、区民ひろば課が拠点の会場提供、防災危機管理課が菓子や生理用品を拠出して提供など、官民連携協働の事業となり、貧困家庭、ひとり親世帯への支援の必要性の合意形成が進んだ。 ④ 受益世帯数(登録数)は2021年3月には約1000世帯に達し、個人情報の管理や支援履歴等の一元化が実現したため、今後の伴走支援の充実につながった。食材寄附者・寄附企業の管理、食材の賞味期限等の管理が可能になった。 ⑤ 豊島区民社会福祉協議会CSWが積極的に参加するようになったため、相談がある人を確実に地域のCSWにつなぐことができるようになった。 ⑥ 申し込み時の困りごとメールで「失業した」と書く方に声をかけて、活動準備に要する作業(特に1月は全戸宅配のため作業量も多かった)を、5名のひとり親のアルバイトで作業を進めた。失業中のひとり親の孤立予防とエンパワメントの場となった。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
①事業を継続的に実施する中、コロナの影響で仕事を失った、又は仕事が減り、生活が苦しいという困りごと、家賃が払えないので引っ越したいという内容の相談が増えている(住宅確保給付金等の支援を使い切っている)。とにかく孤立孤独状況にならないために、困りごとへの迅速な対応ができる体制を強化したい。 ②失業中のシングルマザーのスキルアップや、起業支援により、シングルマザーの自己肯定感を高める支援を実施したい。 ③食品ロス同様に、空き家対策も社会課題である。困窮している子育て家庭と空き家、またがセーフティーネット住宅とのマッチングを推進したい。 ④小地域ごとにピックアップ拠点を創り、継続的に活動を実施したため、各拠点のリーダーができた。今後はリーダー育成や、活動ボランティアのスキルアップ講座等を実施したい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://toshimawakuwaku.com/2021/03/31/foodsupport202102/
https://toshimawakuwaku.com/2021/02/02/1129125126nicerice/