ひとり親家庭、生活困窮家庭、子育て家庭等に対する食材等提供事業

団体名 社会福祉法人 楽晴会

都道府県 青森県

助成額 653,526円

活動開始日 2021/10/1

活動終了日 2021/12/31

助成金で行った活動の概要
【令和3年10月30日】新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、日本国内でも学生の5人に1人が生理用品を購入できない「生理の貧困」が拡大しているため、三沢市内の中学校、高校に通う女子生徒に生理用品を提供。また、アンケートも実施し、女子生徒には生理用品を準備できなかった家庭はどのくらいあるのか実態を把握する。男子生徒には女性の生理についてどれくらい認知しているのかアンケートを実施。こども宅食おすそわけ便などの活動を通して家庭での食生活が不規則な家庭が多いことを把握したため、来場した中高生に牛丼を配布するもの。 【令和3年12月18日】こども宅食おすそわけ便などの活動を通して家庭での食生活が不規則な家庭が多いことを把握したため、ひとり親家家庭等約80世帯を対象に、クリームシチューやケーキなどの食事を提供するもの。また、自宅へ配達することで心配な家庭の見守りや家庭状況の確認、新たな課題の早期発見・早期対応につなげるもの。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、仕事や収入が減少している家庭も多いことから生理用品やマスクなどの日用品も配布する。

活動日数 92

支援対象者実人数 380

支援対象者延べ人数 500

参加ボランティア実人数 60

参加ボランティア延べ人数 100

本助成金による活動の成果
中高生限定イベントでは女性と男性、それぞれに女性の生理についてのアンケートを実施しました。女性のアンケートでは生理用品を準備できなかったことがあるかという質問をしました。約1割の方が、親が準備できていなかった、お金がなくて購入できなかった、生理が来ていることを知られたくなかったので準備することができなかった、などと答えています。また男性のアンケートでは女性の生理時の症状について質問し、回答が多かった順におなかが痛い、イライラする、だるさがあると回答しています。女性については女性用品を準備できていない家庭が実際にあるという実態を把握することができました。男性についてはほとんどの方が女性の生理について何らかの症状があるということをある程度認知していると把握することができました。 人生食堂では食事はもちろんのこと、生理用品やマスクなどの日用品の需要が高いことがわかりました。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、収入が減少し、食費を節約したり、保護者自身にかかる経費を節約して子どもたちの費用に回している家庭も少なくありません。また、思うように外出ができない今だからこそ、自宅で家族みんな揃って食事を食べるという機会を与えることができたと思います。配達後は「日頃の育児を頑張っている甲斐がありました。明日からまた頑張れます。」「たくさんの品物をありがとうございます。子どもたちはもちろん、親にもプレゼントがあり大変嬉しかったです。」など嬉しい声が多数届いています。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
今回のアンケートで生理用品を準備できなかったことがある家庭は約1割程度でしたが、実際にはもっとたくさんの家庭が生理用品を準備できなかったことがあると思います。そうした家庭とイベントを通じて少しずつ距離を縮めていき、家庭で抱えている問題の把握や解決につなげていきたいと思います。実際にイベントを通じて家庭の課題に気づき、支援につながったケースもあれば、引きこもり、不登校の家庭で外に出るきっかけとしてイベントを周知したところ、子どもがイベント会場に来たケースもあります。こうした実績がある中でイベントを継続して開催することの重要さを再確認することができました。2ヶ月に1回のこども宅食おすそわけ便を開催するだけではなく、人生食堂やこども食堂などでの食事の提供、生理用品の配布、子どもや女性の居場所づくりなど課題は様々ありますが、継続してイベントを開催し、支援していくことが重要だと思います。複数のイベントを開催していますが徐々に支援を必要としている新たな家庭をピックアップすることができています。関係機関と連携し、今後も継続してイベントを開催し、新たな支援につなげていきたいと思います。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.rakuseikai.or.jp/greening/#main



寄付してくれた人へのメッセージ
イベントを通じて様々な家庭とつながり、新たな支援につなげることができています。1つでも多くの家庭に笑顔になってほしいと思い毎回イベントを計画しています。こうした活動ができるのもみなさんのおかげです。ありがとうございました。