こどもホームデリ

団体名 社会福祉法人 氷見市社会福祉協議会 

都道府県 富山県

助成額 800,000円

活動開始日 2021/8/1

活動終了日 2021/12/31

助成金で行った活動の概要
 新型コロナウイルスの影響で経済的に困窮する子どもを含む様々な人々の生活を支えるため、必要な食材を提供することを目的とし、また、潜在的に生活困窮に陥っている家庭を早期に把握し、適切な支援へとつなげることを目的に『こどもホームデリ』活動を実施。昨年、第2回フードバンク活動等助成を受け『こどもホームデリ』を実施したところ、食材というツールで生活困窮にある家庭とつながることができ、食だけでなく様々な生活課題を発見し、制度や専門職につなぐことができた。コロナ禍が続き、生活困窮家庭の困りごとが長期化、深刻化していることから、人と人とが直接つながることが困難な状況の中でも、支え合う仕組みをつくる必要性を感じ、活動を継続することとした。令和3年8月から令和3年12月まで、各月1回、計5回の活動を行った。子育て支援課やふくし相談サポートセンターと連携し、児童扶養手当を受給している世帯と住民非課税世帯、新型コロナウイルスの影響で生活困窮にある世帯へ情報提供し、希望者をリストアップした。毎月メールやSNSを使って、希望する食料の内容や受け取りや宅配の日程調整など、一人一人とやり取りをしながら丁寧に関係づくりを行い、世帯状況や家庭環境に合わせた支援を心がけた。活動を進める中で、教育総合センター、SSW(スクールソーシャルワーカー)からの情報やこども食堂実施団体からの情報、利用者の口コミもあり、希望者が増えていった。県内のフードバンクや市内で実施されたフードドライブと連携、また、社会福祉協議会内でもフードドライブ活動を『虹色スマイル大作戦』と名前を付けて、毎月1回実施し、安定した食料確保をめざした。

活動日数 50

支援対象者実人数 265

支援対象者延べ人数 1,343

参加ボランティア実人数 10

参加ボランティア延べ人数 50

本助成金による活動の成果
昨年に引き続き、2年目の活動となったため、今年度はさらに一人一人とのつながりを大切に活動を進めていった。スマートフォンを使用し、ラインアプリやメール、ショートメールなど、それぞれに合った方法で連絡を取り合い、一律に食材を渡すのではなく、各家庭の人数や年齢、必要な食品の種類、食材へのこだわり等聞き取りをしながら、個々に合わせた食材BOXを作り、届けた。顔を合わせる機会が増える中で、信頼関係も少しずつ構築され、日々の子育てで悩んでいることや生活上の困りごとなどの相談を受ける機会も増えた。必要な場合は、制度について調べて伝えたり、関係機関と連携しながら、家族全体を支えるための見守り体制を整えるたりすることができた。行政や専門職の会合等で事業概要を周知したことで、全国的に地域貢献を実施している大手企業や環境保全の担当者ともつながりができ、SDGSや食品ロスの観点から活動をしている団体からの寄付も数多くいただいた。地域の中でも、フードドライブ、フードパンドリーが広がりを見せ、そこで集まった食品をこの活動に寄付してくださる団体も多くなった。食料の他にも、各種団体と連携しながら、マスクや除菌シートなどの衛生用品や生理用品などを希望者に配布することができた。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
コロナ禍が長引く中、生活困窮者自立支援金を申請しながらなんとか生活をつなげている家庭、祖父母の年金に頼っている家庭、精神疾患を患い就労できない家庭、仕事と子育ての両立に悩む家庭等様々な課題に直面している家庭が見えてきた。月1回の食材を届ける活動で、それぞれの家庭が救われるわけではなく、制度や専門職とつなぎ、長期的に見守り、支援をする必要がある。今回力を入れてきた、個人個人とのつながりのツール(ライン・メール・SMS)を使い、定期的に食材の配布を実施することで、必要な時に必要な支援につなぐことができるよう、体制を整えていきたい。 個々の希望に合わせた食材を配布するためには、どうしても購入する必要がある。食品の寄付やフードドライブでは限界があることから、この活動に募金という形で応援してくれる人を増やすことが必要と感じた。 今後の取り組みとしては、少しずつ広がりを見せているフードドライブの定着、定期的な政府備蓄米の申請、食品ロス活動やフードバンクとの連携することで、安定的に食品を確保する。必要な食材を確保するため、県内・市内の企業等へ募金の協力依頼をする。そして、様々な生活課題を抱えている人が、必要な時に必要な支援へとつなぐことができるよう、活動の周知を図るとともに、連携を強化していきたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://www.himi-shakyo.jp/



寄付してくれた人へのメッセージ
赤い羽根共同募金へご寄付いただき、ありがとうございます。フードバンク活動等応援助成をいただき、生活困窮家庭へ食材を届ける活動『こどもホームデリ』を実施することができました。どのご家庭も大変喜ばれ、「助かった」「次回も楽しみにしています」「子供が箱を開けるのをとても楽しみにしていています」との声をいただいています。これもひとえに、皆様方のおかげと感謝いたしております。本当にありがとうございました。