「コロナやっつけ隊!!」新型コロナウイルス感染症の影響を受け、生活に困窮している方等様々なニーズを抱える方への生活支援事業

団体名 社会福祉法人新見市社会福祉協議会

都道府県 岡山県

助成額 790,000円

活動開始日 2021/7/1

活動終了日 2021/12/31

助成金で行った活動の概要
従来行っていたフードドライブ事業について、助成金により大型冷凍冷蔵庫、食品保管用のスチール棚等を整備した。これを活用し、令和3年11月をフードドライブ強化月間と位置づけ、家庭や企業で食べきれないレトルト食品、玄米に加え、新たに生鮮食品(野菜)の寄付を募集したところ、多くの寄付をいただくことができた。集めた食材は新見市生活相談支援センターで食糧支援を希望した方へ配布した。また、市内で生活する準要保護児童のいる世帯の内希望された方(約150世帯中29世帯)に、野菜やレトルト食品などの食料品・生理用品を箱詰めにした「ぴおーらBOX」を作成し配布したことに加え、新見公立大学の学生約100名を対象に、野菜と白米を袋詰めし配布した。これらの活動で、のべ219人への食糧支援を行った。さらに、この度寄せられた食材を活用し、地域のボランティアの協力を得て「ぴおーら食堂(地域食堂)」を開催したところ、約100名が来場し、食の支援につなげることができた。

活動日数 184

支援対象者実人数 310

支援対象者延べ人数 312

参加ボランティア実人数 219

参加ボランティア延べ人数 227

本助成金による活動の成果
大型冷凍冷蔵庫等必要な備品を整備したことにより、これまで扱うことが難しかった生鮮食品(野菜)の寄付を受け付け、その保管・配布ができるようになった。特に本市では農業を営んでいる方が多く、自分の家で野菜を作っている方も多い。高齢者の中には野菜作りを生きがいにされている方もおられるため、今までなら食べきれずに廃棄するしかなかった野菜を、必要としている方に届けるしくみを作ることができたことで、フードロスの削減のみならず、地域特性を活かした住民の生きがいづくりにもつなげることができた。また、食材を安全に扱うことができる環境が整い、地域食堂の継続的な運営が可能となった。当事業を通じ、フードドライブ活動について周知したことで、多くの方が食料の寄付をしてくださり、生活困窮者支援やフードドライブ活動への理解と関心を広げることができた。また、準要保護児童のいる世帯など、これまでの支援ではつながりにくかった世帯への支援をすることができた。当事業を知り、地域貢献のためにできる手助けをしようとボランティアや食料の寄付を申し出てくださる個人や団体もあり、ボランティア活動の活性化や、支援したい方と支援を受けたい方のマッチング、また関係機関など支援者間の連携を強めるきっかけにもなった。生活困窮者のみならず、当事業が多くの方の孤立防止や住民間の交流の機会となり、見守り支え合う地域づくりに資することができた。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
人口が少なく顔見知りの多い地域性の中で食糧支援や地域食堂を利用することについて、支援が必要な状況だが遠慮されてしまっている方や、支援を受けることを知られたくない方であっても利用がしやすくなるような配慮が必要であり、小さな単位で継続的に、より住民に近い場(公民館など)での実施ができればなお良いのではと思われる。そのためにも、この取組を住民活動として推進、定着させていくことが必要である。 その一方で、食糧支援だけでなく、着実に生活を立て直していくために必要な支援ツールを増やすことや、暮らしに困っている世帯を地域全体で支えることができるためのしくみづくり、意識啓発が今後も引き続き必要と考える。 今回の事業実施にあたり、広報にかけられる予算が無く十分な広報活動ができなかった。SNSの活用など予算をかけずにできる手法や、広報費として使える予算の確保を検討していきたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/niimi.shakyo



寄付してくれた人へのメッセージ
当会では以前よりフードドライブ活動に取り組んでいましたが、この度の助成により大型冷凍冷蔵庫の整備をすることができたため、生鮮食品(野菜)の寄付をお受けし、必要としている方へつなぐことができるようになりました。また、様々な理由で生活に不安を抱えている方等が安心して過ごせるよう、「ぴおーら食堂」(地域食堂)」を開催し、市民の皆さまからご寄付いただいたお米や野菜を活用し、あたたかい豚汁とおにぎりを提供することができました。食堂には多くの方が参加され「とても美味しく、ほっとした」「食べ盛りの子どもがいるので助かりました」などのお声をいただきました。また「ぴおーらBOX」を受け取った方からは「地域の方々から、これ程の支援が頂けるのは、感謝しかありません。」「皆様の善意が本当にあたたかく有難い事業だと感謝しています。」といったお声がありました。今回の取組にあたって、中央共同募金会をはじめとした、多くの関係機関の皆さまや地域の方々からご理解とご協力をいただきました。ご寄付をくださった全ての方に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。 本会では、今後も暮らしに困っている方等からの相談をお受けし、その支援に取り組みます。引き続き、本会の活動へあたたかいご理解ご協力をいただきますようお願い申し上げます。