都道府県 岡山県
助成額 386,290円
活動開始日 2021/4/1
活動終了日 2021/12/31
助成金で行った活動の概要
この助成金により、当団体は生活困窮、生活状況が困難な方々への支援を行っている施設や団体(児童養護施設や子どもシェルター、DVシェルター、移住者支援団体、生活困窮者への住居確保支援団体、ホームレス支援団体、子ども食堂、社会福祉協議会等)や福祉支援が必要な世帯に対し、食品の寄付を行いました。昨年度までは、主に施設や団体等を通じて要支援者に食品が渡る「間接的支援」が主でしたが、これに加えて今年度より、要支援者に食品を渡す「直接的支援」に力を入れてまいりました。支援団体や子ども食堂に食品を定期的に寄付し続けることにより信頼関係を築くことができ、ここから行政支援を何らかの事情で受けていない子育て世帯に直接食品を寄付する活動を開始することが出来ました。私たちはすべての活動をSNSで報告しているので、これを見た岡山市中区子ども支援センターより、子育て世帯への緊急支援要請が入り、その個人情報を基に食品の配送を開始しました。このように、私たちの活動は、そのすべてをSNSで報告することで、支援団体のみならず、行政にとっても「信頼できる活動」と受け止めていただいております。
活動日数 275
支援対象者実人数 789
支援対象者延べ人数 18,824
参加ボランティア実人数 10
参加ボランティア延べ人数 688
本助成金による活動の成果
この度の助成金により、食品の寄付を通じた自立への支援活動は、昨年度以上に、活発に行うことが出来ました。食品の運搬に係るガソリン代金等を助成いただいていることは、食品の寄付で広範囲に動く私たちにとっては、とても心強い存在でした。期間中、山崎製パン株式会社や株式会社ファミリーマート等と食品の寄付やフードドライブでの協働活動の契約を結べたことは、今回の助成金による支えなしには実現出来ていません。この支えにより、過去3年間での食品取扱量は約21トンでしたが、今回の期間中(約9か月)だけで19トンの食品を18824人に寄付しています。食品取扱量の増加は即ち食品の寄付の増加につながります。いわば、「支援力の増加」です。また、私たちは「食品寄付を通じて行っている支援ノウハウ」を持っており、そのノウハウを株式会社ハローズとの連携により全国の団体に提供しました。その結果、期間中に、フードパントリー1か所(岡山県内)、冷蔵庫を中心とした取り組み8か所(広島県や兵庫県、香川県、愛媛県など)の実現に寄与しました。これらの全国的な反響により、当団体代表成田賢一は消費者庁主催「令和3年度食品ロス削減推進大賞」において「消費者庁長官賞」を受賞、当団体は岡山県知事や岡山市長、倉敷市長を始めとする岡山財界が組織している「おかやま円卓会議」による「おかやまSDGsアワード2021」において、「優良な取り組み」として表彰されました。このように、本助成金により、コロナ禍においての食糧支援という面では、岡山県のみならず、全国的な影響力を持つことが出来ています。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
事業を実施する中で、見えてきた課題としては長引くコロナ禍が挙げられます。これにより、人が集まりにくいことや部品の調達の先行きが不透明であることから、Jリーグの試合会場でのフードドライブ活動や、冷蔵庫を中心とした地域支援の取り組み(コミュニティフリッジ)を私たちが事業主体としては開始することはできませんでした。しかし、私たちは「食品寄付を通じて行っている支援ノウハウ」を持っており、そのノウハウを株式会社ハローズとの連携により全国の団体に提供しました。その結果、期間中に、フードパントリー1か所(岡山県内)、冷蔵庫を中心とした取り組み8か所(広島県や兵庫県、香川県、愛媛県など)の実現に寄与しました。今後は、Jリーグのみならず、プロ野球やBリーグなど、スポーツ会場でのフードドライブを根付かせられるように、まずは海外のフードバンク団体のノウハウを用いての普及活動を開始出来れば、と考えています。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/FoodsharingJapan/
寄付してくれた人へのメッセージ
皆さまのおかげさまで、18824人に54955食分の食品をお渡しすることが出来ました。このような食品の寄付活動は、食品を提供する企業、食品を受け取り配送する私たち、食品を受け取り食卓で食べる支援世帯のそれぞれにとって、心の温まる人と人のふれあい活動です。あるご家庭にお好み焼きセットを寄付した際、そこに住む里子が里親に初めて料理(お好み焼き)を作ったそうです。このような心温まるエピソードは食品の数だけございます。皆さま、本当にありがとうございました。