都道府県 鹿児島県
助成額 800,000円
活動開始日 2021/10/4
活動終了日 2021/12/30
助成金で行った活動の概要
週 2 回×13 週(10 月~12 月)食材を集め、必要な方へ配布するというフードパントリー事業と、その環境整備。購入物はプレハブ型冷蔵庫を予定していたが、こちらは協力企業より無償提供の申し出があり、ありがたく使用させていただくこととした。よって、冷蔵庫ではなく冷凍庫の購入と変更届を受理していただき実施できた。設置完了は12月となったが、それまでもフードパントリー事業は行った。真夏ではなかったため青果品の取り扱いもできたが、これからの季節に向け、冷凍・冷蔵庫は必須であると痛感したため、今回助成いただけたことは大変ありがたい。事業の周知活動と協力企業等への説明とフードパントリー対象者への呼びかけも行った。主にこれまでの子ども食堂利用者や校区内の対象者へ、10 月~12 月で実施。(助成終了後も継続している)週 2 回14家族を対象とし、7家族ずつそれぞれ約週1回のペースで受取に来ていただき配布した。対象家庭によっては、こちらから配達した家庭もある。当初の予定では各家族週2回で計画していたが、青果品の消費は週1回で十分だったことや受取時の双方の負担等も考慮し基本的に週1回とした。鹿児島子ども食堂・地域食堂ネットワーク経由で、鹿児島銀行様をはじめとした県内の各企業が野菜・米・果物を定期的に支援してくださり、地域でもコンビニを運営する井上石油様がお弁当や飲料・デザートや菓子などを提供してくださっている。
活動日数 26
支援対象者実人数 62
支援対象者延べ人数 806
参加ボランティア実人数 10
参加ボランティア延べ人数 130
本助成金による活動の成果
今回、「食」の困りごとをゼロにするためのフードパントリー事業の整備という活動であったが、困りごとを抱えている方は「食」のみならず多岐にわたる困りごとがある。また、他の困りごとをきっかけにつながる要支援者でも、「食」は生きる上で切り離せない要素のため、食材があると精神面で安心したり経済的に助かったり健康をサポートできたりと、多くのメリットを届けることができる。フードパントリーは、食のみならず、人や家族をまるごと支え、繋がるきっかけになり得る非常に効果的な取り組みであることを実感した。合わせて今回、広々とした屋根の設置で車も横付けでき、雨天時や乳幼児を連れている場合なども負担にならず精神的な余裕ももって食材を受け取ったり相談を少しの時間でも聞くことのできる環境を整えることができ、より支援者に寄り添えるようになった。また、同じように市内で子ども食堂を運営しつつフードパントリーを検討している団体や、協力したいと思ってくれているサポーターの拠点ともなり得ることができ、目の前のみならずより広域に困りごとに寄り添うことができる繋がりも広げることができるようになったことが大変ありがたい。引き続き、運営者・協力者を募れるように活動していきたい。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
ボランティア不足や一部の人に負担がかかってしまうことが最も大きな課題としてあげられる。完全無給では、参加できる人も偏ってしまい、特にシニアが多くなると次の担い手不足が課題となってくる。学生や子育て世代も協力できるよう、資金面で少しでも還元できるように、私たちの団体でまずはファンドレイジング等の研修を受講したい。さらに、運営者同士が共通にもつ多くの課題(資金面・物資・ボランティアの確保のみならず数々の申請業務や精神的負担など)のスムーズな解決に向け、中間支援ができる団体となるよう取り組んでいく。そこから、今後の持続可能な支援活動へとつなげていきたい。現在は企業からの協賛金もあまり募れていないが、そちらも対策していく必要があると考える。寄付金の受付方法も、現金か口座振込しかない状況なので、より多様な方法で受付できるようにオンライン決済やシステムを利用した方法も検討中である。また、コロナ禍でコミュニケーションを密にとりづらいという背景もあったが、支援する側・される側ではなく地域のつながりの中でお互いに支え合えるような良好な関係性を構築していくことが「食」のみならず地域の様々な困りごとを解決できる糸口であると考える。「目の前をとりこぼさない」が実現できるのが子ども食堂をはじめとした小学校校区の小さな地域コミュニティの強みだと考えるため、引き続き子ども食堂運営者が増えるような広報活動も続けていきたい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://airamiraikaigi.wixsite.com/airamirai
寄付してくれた人へのメッセージ
今回みなさまからのお力添えにより、フードパントリー事業の整備をすることができました!これで、いくつもの地域の子ども食堂が連携して保護者・子どもたちひとりひとりを支えることができます。心よりお礼申し上げます。