コロナ禍で困窮している世帯を孤立させないための食料支援

団体名 一般社団法人フードバンクあきた

都道府県 秋田県

助成額 680,000円

活動開始日 2021/4/1

活動終了日 2021/12/31

助成金で行った活動の概要
秋田県内の社会福祉協議会の生活困窮者の相談窓口、県の福祉事務所、行政の相談窓口を通して、食料支援が必要な方、県内の大学に通うコロナ禍でアルバイトが減るなどして困窮している学生に大学を通しての食支援を行った。支援に必要な食品を集めるフードドライブ先も増やし、「食」によるセーフティネットを行った。

活動日数 198

支援対象者実人数 435

支援対象者延べ人数 735

参加ボランティア実人数 11

参加ボランティア延べ人数 568

本助成金による活動の成果
4月から12月の食料支援量は17.6トンになった。昨年度の1年間の支援量が14トンだったので、この支援量の増加は社協等の支援依頼が増えたとともに困窮世帯が増えている結果であると思う。社協の担当者は食支援に繋がり、助けることができたという体験をもとにフードバンクの必要性をより実感しフードドライブへの協力を積極的にしてもらえるようになった。子ども支援課の担当者の方々は様々な行政サービスを提案しても関りを拒む一人親が「食料支援ができますよ」という言葉に心を開きはじめたと食支援を取り入れるようになった。フードドライブ設置先も増えた。支援量の需要の増加はコロナ禍となりそれが篩のようになり現在の社会の弱者が明らかになった結果のようで、支援が必要なのは、障害者、一人親家庭、大学生へと困窮が拡がっている。数キロのお米を抱えて「これでひと月生活できる」と涙を流した女子大生に支援が繋がったことは行政からの資金的な支援もなく、限られた人数で綱渡りのように活動をしてきていることへの意義となった。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
県内の17の生活困窮者自立相談窓口のうち13か所へ食料支援で繋がっており、25の社会福祉協議会のうち10か所でフードドライブを実施しているが円滑に物資が流れる仕組みがなく困っている。協力してくれている企業も業務縮小により4月から月二回の集配システムが崩れる。予備ボックスとしてストックしている団体もあるが、やはり緊急時には宅配の対応が必要になる。宅配代の確保、物流システムが課題となっている。また、企業の防災備蓄食品の投げ捨て場のようにフードバンクが扱われているような傾向が見えてきた。SDGsを流行としてとらえるのではなく、昨年秋田県の食品ロス削減推進計画の委員としてとつながりが出来た環境部にローリングストックの実践を提案し続けることも必要であると思った。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/foodbankakita/



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