都道府県 島根県
助成額 800,000円
活動開始日 2021/4/1
活動終了日 2021/12/28
助成金で行った活動の概要
市内の小・中学校に通う「就学援助世帯」の家庭に、給食のない長期休校期間の夏休みや冬休みなど年4回を基本にお米や食品を提供し、「元気」と「安心」を届けることを通じて、「孤立」を防ぎ「自立」を応援しています。本年度はコロナ禍での「緊急食料応援」を2回取り組みました。 さらに、この取り組みを支える輪づくりを通じて「『困った時』は、おたがいさまのまちづくり」、「地域の子供たちは、地域のみんなで育てるまちづくり」を目的にしています。本年度12月は、11の小・中学校で取り組まれ、これまでにのべ853世帯に10トンを越える食品を届けることができました。 また、フ-ドドライブには100箇所を越える地域の団体や企業が参加するひろがりになっています。食品の箱詰め作業のボランティアには、のべ650人が参加する取り組みになっています。
活動日数 185
支援対象者実人数 969
支援対象者延べ人数 3,002
参加ボランティア実人数 216
参加ボランティア延べ人数 650
本助成金による活動の成果
この取り組みを始めてから3年目になります。当初、1つの小学校からの取り組みからはじまりましたが、本年度は11の小・中学校の取り組みとなり、これらの小・中学校に通う児童・生徒数は松江市内の3分の1を占めるに至っています。「点」から「面」に、さらには、「まちづくり」の規模のひろがりになりつつあります。本助成金でいただいたものは、主に利用者への宅配料金と食品の箱詰めのダンボ-ル、補充食品に充てる食糧費、郵送料金など直接的費用に使用させていただきました。コロナ禍の長期化に伴う影響もあり急速に利用者が広がる中で、のべ利用世帯、のべ家族人員数、提供食品総量のいずれの数値も、2021年度末見込みながら前年度比で約2倍となりました。こうしたなかでも、本助成金を受け、事業の維持、発展を図ることができました。本年度は、今後の取り組みの更なるひろがりをつくる上でも、土台となる活動実績を築くことができたものと考えています。
≪2021年度実績≫ のべ利用世帯:761軒、のべ家族数:2,626人、食品提供総量:8.4トン、のべボランティア:439人 ≪2022年度実績≫ のべ利用世帯:1,405軒、のべ家族数:4,940人、食品提供総量:15トン、のべボランティア:850人 *2022年度実績は、3月末見込み。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
利用者からも地域からも、「より信頼」される取り組みに発展させるうえで、22年度はNPO法人の取得を準備しています。 急増する利用者の要望に応えるうえでは、これを支える食品確保と財源確保が、引き続き急がれる課題です。財源確保では、島根県の「社会貢献活動基金」を通じた団体指定寄付制度や同基金のクラウドファンディングなどの積極的な活用や企業・団体の賛助会員の拡張が課題です。また、お米を中心とした食品確保でも、同様に企業・団体からのフ-ドドライブの拡張が課題であり、こうした課題の具体的な推進を図るうえでも、広報活動の強化が課題と考えています。 また、この事業を利用される「就学援助世帯」と子供たちにとって、「より身近」で、「より頼りになる」事業として、「相談事業」、「お昼ご飯付き寺子屋事業(長期休校期間の学習支援)」、「おかあさんのためのレスパアイト応援」などの事業展開を、他団体との連携を強めることを通じて具体化していきたいと考えています。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://foodbankshimane.com
https:www.foodbank.com/foodBankShimane/
寄付してくれた人へのメッセージ
この度は、たくさんのお力添えをいただきありがとうございます。 みなさまからいただきました応援は、直接、松江市内の「就学援助世帯」と子供たちに食料応援として活用させていただきました。 お陰様で、利用させる方々からは、「子どもが体調を崩し、3週間学校を休み、私も働くことが出来ず不安を抱えていました。あったか元気便に助けられています」(母子2人家庭)、「長男が登校拒否で、パ-ト時間をギリギリに抑えて生活しています。しんどい時があります。元気便さんは、本当に有り難いです。子供が大きくなって、フルに働けるようになった暁には、恩返しできるようにガンバリます。」(母子3人家庭)など、たくさんの声が寄せられました。 私たちも、この声に励まされ、引き続きこの取り組みの継続と広がりをめざしたいと存じます。引き続き、温かい応援をお願い致します。