都道府県 佐賀県
助成額 450,000
活動開始日 2020/3/1
活動終了日 2020/8/31
助成金で行った活動の概要
本事業は、市と協議を重ねながら少しずつ形づくられてきた事業で、平成28年10月から開始しました。多くの方々の善意を受け、関係機関と連携しながら実施しています。事業開始から約3年が経過し、協力いただける企業や団体も年々増えてきており、食料の備蓄量も当初から大幅に増加しております。
主には、フードバンクさが、鳥栖商工会議所関係企業、民生委員・児童委員等の福祉関係者に対して食料提供をお願いし、本会において食料を備蓄しています。
本事業の利用者は、市や市教育委員会のケースワーカー、スクールソーシャルワーカーが自立に向けて支援を行っている生活困窮世帯であり、専門機関の職員を通じて食料提供を行っています。
これまで対応した世帯は、生活保護が決定し、支給されるまでの期間の食料支援として、また、市教育委員会の利用ではネグレクト等の虐待を受けている家庭を訪問する際の今後の支援に向けてのきっかけづくり、継続した支援としての食料提供として非常に高い効果を上げております。
また現在、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、外出できない家庭が増加しており、特に問題を抱えている家庭に対してケースワーカー、スクールソーシャルワーカーの家庭訪問が増加しております。母子家庭で母親の就労、手当でなんとか生活をしていたが、今回の新型コロナウイルス感染症拡大防止策での臨時休校措置で思わぬ食費がかさみ、困窮してしまった家庭もあり、フードバンク事業を通して支援を行っています。
さらに、社会福祉協議会においては、新型コロナウイルス感染症の影響により休業、失業により生計の維持が困難となった世帯に対しての特例貸付を実施しており、相談受付時に食料をお渡ししています。
このように食料提供の方法については検討を重ね、需要と供給のバランスを図りながら生活困窮世帯の自立支援に努めています。
活動日数 123
支援対象者実人数 180
支援対象者延べ人数 180
本助成金による活動の成果
企業からお中元、お歳暮の時期にまとまった食料をいただいておりますが、生めんなど冷蔵を要するものもあります。本会においては原則、生ものの食料は受け付けていませんが、企業からの提供に限り、既存の冷蔵庫で保管できる量を見極めながら受け付けていました。しかし、保存するスペースも余裕はなく、さらに老朽化も進み、食料保存について不安定な状況でしたが、今回、整備させていただいた冷蔵庫を利用することで、これまで以上に保管できる食料の幅が広がりました。
また、お米は玄米でいただき、定期的に本会職員が精米して2ℓのペットボトルに詰めてお渡ししていますが、お米も新米ができる時期に古米をまとめていただくことが多くあります。まとまった量の玄米をいただくので、精米するまで、数ヶ月置くことになってしまいます。このように数ヶ月経つと品質が低下していましたが今回、整備させていただいた玄米保冷庫を利用することで、提供いただいた玄米を高い品質のまま保存することができるようになりました。
それぞれの冷蔵庫を整備することで今後、支援を必要とする家庭に対して、よりよい食料を提供することができるようになりました。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
備蓄する食料の増加が見込まれるため、これまで以上に賞味期限の確認を徹底します。また、食料提供先の拡大を進めるため、ケースワーカー、スクールソーシャルワーカーの現場の声を聞き取りながら、必要とされている食料や新たに連携できる機関についても検討していきたいと考えています。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://spc-e.jp/syakyo_cgi/tosu/new_tosu_renewal/updata/foodbank.pdf