生活困窮者のためのフードバンク事業

団体名 山県市社会福祉協議会

都道府県 岐阜県

助成額 500,000

活動開始日 2020/6/1

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
 今回のコロナウイルス感染症拡大の影響により休業・失業し減収した世帯に対し、生活福祉資金貸付申請時に食糧を無料で提供した。  こうした活動を通し、常時から経済的に困窮している家庭や常に困窮一歩手前の生活をしている家庭が多く存在しているという実態が見えてきたため、コロナ禍のみの支援ではなく定期的な支援へと切り替えを行った。  フードバンク事業の対象をひとり親家庭等や、生活困窮世帯とし希望者の募集を行った。市内保育園・幼稚園、小学校、中学校の保護者向けのチラシ配付やSNSでの周知、福祉施設へのチラシ設置、市や包括支援センター等の関係機関との情報共有を通し実態把握を行った。  また、助成金や本会事業で食料備蓄のための保管庫類と食料の購入をおこなった。さらに、市民や企業等に食料提供の募集も同時に行っている。いずれは住民や企業にフードバンク事業が定着し、市内で困窮世帯等に対する助け合いのシステムを構築できるよう進めていきたい。

活動日数 92

支援対象者実人数 62

支援対象者延べ人数 110

参加ボランティア実人数 2

参加ボランティア延べ人数 6

本助成金による活動の成果
 フードバンク事業を開始するにあたり、食料を保管するための備蓄庫、冷凍庫などを購入したことにより、乾物やレトルト食品以外にも消費期限が迫るパンや麺を、安全に冷凍保存することができるようになった。  これまでは、本会が把握する特定の困窮者世帯数件のみに支援をしてきたが、今回保存設備が整ったことにより、対象世帯にひとり親家庭等を追加し、より幅広く手厚い支援を行えるようになった。  また、配達する際のカゴ(フードバンク事業ロゴを貼付)や台車もそろえることができ、配達員であるボランティアや民生委員の負担の軽減、そして定期的なフードバンク事業を通して困窮者世帯等とつながりを持つことができるようになった。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
 これまで、民生委員や関係機関が把握している困窮者世帯に少量のパンを配布する活動を行ってきた。 今年度はコロナウイルスの影響により、生活福祉資金貸付申請の対応をしていく中で、これまで潜在していた生活困窮世帯が浮き彫りとなり、より一層フードバンク事業へのニーズが見えてきた。 それにより、8月からはひとり親家庭やコロナ禍の影響を問わない困窮世帯への支援へと幅を広げ活動を開始した。特に、若い母親などのひとり親家庭や、ひきこもりを抱える困窮世帯などは、食料を提供するというきっかけがあることであらゆるサービスの介入を期待することができるため、今後は若い世代へのよびかけも重点的におこなっていきたい。 今回の助成金を機に大型の備蓄庫を各種取り揃えることができたたため利用者に十分配布できる量を備蓄できるようになった。今後、食料品の募集を全市的に行い、お互いに助け合う気持ちを呼びかけなら困窮者世帯への支援に力を入れていきたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://www.y-shakyo.or.jp/images/160.pdf