都道府県 福岡県
助成額 930,000
活動開始日 2020/6/1
活動終了日 2020/8/31
助成金で行った活動の概要
新型コロナ感染下においては、本会の事業も従来通り行えず、住民の方々の不安も様々な方向から感じております。フードバンクの取り組みは、以前より「要支援・低所得世帯に対する無償野菜・お米等の提供活動」として行っておりました。本会が行っている事業において、食の確保は重要な役割を占めています。現在、取り組んでいる「子どもの未来応援地域ネットワーク形成支援事業」では、ひとり親家庭や経済的に困難を抱えている家庭の子ども、貧困により課題を抱えている子どもに対して、学習習慣、生活習慣の定着を支援する「居場所」を提供しています。ここでも、食は重要な役割を占めており、日々のおやつや、夏休み等の長期休暇時の昼食、支援家庭への食材提供にフードバンクを活用しています。コロナ禍で学校も休校となる中では、「居場所」も密となる為、閉所をしました。代わって、フードバンクの支援物品を、日々の戸別訪問時にお渡しし、子どもたちの見守りを行うことができました。また、「生活困窮者自立支援事業」は、生活困窮状態にある方の、社会的孤立解消や社会的自立に繋がるよう取り組んでいます。その中の「就労準備支援事業」では、就労し自立を目指す相談者に対し、生活リズムの改善や対人コミュニケーション訓練、居場所作り等の生活支援を行っています。近隣の事業所より頂いた内職作業を行う「内職シェアステーション」を開設し、毎日通い、作業することで就職に結びつくことを目標に訓練を行っています。就労訓練後は、フードバンクの支援物品である野菜をお渡しできる日もあり、通所者同士で楽しそうに調理方法を教えあう様子も見られます。このように、いくつもの事業がフードバンクと繋がり、お困りの方に食を確保できる状況を維持することで、生活の安定と自立につながっていきます。今後もフードバンク事業に取り組んでいく所存です。
活動日数 64
支援対象者実人数 43
支援対象者延べ人数 1,233
参加ボランティア実人数 3
参加ボランティア延べ人数 30
本助成金による活動の成果
今年は梅雨の期間が長く、常時、冷房を入れた部屋で保管していた玄米、白米の袋にもカビが発生しました。一度、カビや虫が発生すると、検品や整理に多くの時間と、人手を費やします。また、ご寄付頂いた方のお気持ちを思うと、大変申し訳なく感じていました。今回の助成金にて、玄米保冷庫を整備させていただき、劣化の心配がなくなりました。お困りの方にも、品質の不安なくお米を提供することができ、安堵しております。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
うきは市は農産物の寄付は多いのですが、調理する術がない困窮された方へ、すぐに食べられる物をお渡ししたい場合に困ることがあります。企業から直接、レトルト食品等の提供があることは少ない為、都市部のフードバンクと連携し、協力体制を作る必要があります。また、賞味期限が迫っている食品を頂いた場合に、早急に要支援者へ届ける体制を、再度整理する必要があります。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://www.ukiha-shakyo.or.jp/paper/k_fukushi/187/p001.html