社会福祉(生活困窮者支援)と食品ロス削減(余剰食品の集約)の双方をマッチングさせるフードバンク事業

団体名 フードバンク立川

都道府県 東京都

助成額 570,000

活動開始日 2020/3/1

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
 2020年3~8月 自粛要請及び非常事態宣言により、3月から5月にかけて、団体としての活動中止、予定していた団体のフードドライブの中止延期、子ども食堂の開催見送りが相次ぎました。一方で、イベント中止により余剰となった市内の企業・団体からの食品寄贈、休校期間中に余剰となった給食センターからのお米の寄贈、こうした事情の中新しく独自のフードドライブを実施した団体等があり、食品の在庫は昨年に比べ大幅に増加しました。 また、生活事情が悪化している世帯の増加に伴い、支援の要請増に対応し提供件数は前年比で5割近く増加しました。 主な活動は以下の通りです。  ・困窮世帯及び施設への食品提供支援…随時  ・フードパントリ―の実施(3月は開催団体への協力、5月は当団体にて開催)  ・フードドライブの実施  ・定例会開催及び食品保管庫の整理(6月以降毎月)  ・赤い羽根共同募金会からの助成に関わる実務(食品購入の計画と実行)

活動日数 46

支援対象者実人数 150

支援対象者延べ人数 150

参加ボランティア実人数 92

参加ボランティア延べ人数 92

本助成金による活動の成果
助成金は、以下の通り活用することで、団体活動のレベルアップを図ることができたことが大きな成果につながりました。 ① 仕分け用机5台  当団体の保管スペースが狭いことから、市内の福祉団体に一部食品の保管を依頼しており、その団体での作業に必要な仕分け用机を購入することで、保管環境整備の充実を図ることができました。 ② 食品(お米、即席麺、缶詰、レトルト食品)  支援を必要とする世帯の増加に伴い、必要とする食品類の購入により、在庫状況が大幅に改善しました。特に寄贈される食品が、即座に自宅で食べることができる食材であるとは限らず、期限がきてしまい処分するケースもあります。 今回の助成では、主食となりうる食品群や日持ちする缶詰、即座に食べることができる食材などのラインナップの充実を図ることができました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
 引き続き、地道に、立川市民のためのフードバンクとしての活動(食品の提供と寄贈の窓口機能)に取り組んで参ります。コロナ禍の見通しが立たない中で、次の課題があると認識しております。① ボランティアスタッフの充実広く募集をかけにくい状況下、活動への賛同者、協力者を増やすための方策の検討② 食品保管庫の整備スペース不足を補い、市民に食品提供をしやすい数か所体制の検討③ パントリ―の定期実施子ども食堂再開までのつなぎではなく、一人親世帯を含む困窮世帯のためのパントリ―開催を常態化するための体制検討 ④ 市民への周知拡大と協力企業団体の拡大本格活動3年目の今年度、さらなる活動充実のための認知度を上げる方策の検討