都道府県 岡山県
助成額 260,000
活動開始日 2020/3/1
活動終了日 2020/8/31
助成金で行った活動の概要
社会福祉協議会は、新型コロナウイルスの影響を受けたことにより、失業や減収によって生活に困っている方たちに対し、緊急小口資金や総合支援資金の貸付の窓口となっている。
相談を受けるなかで、家賃や光熱費が払えないといった相談も多くあり、また、その支払いをすることで食費に回すお金が無くなってしまうといったケースも多い。件数も多いことから、社協では慢性的でない一時困窮家庭にも食の支援は必要であると考え、「コロナに負けるなフードバンクトライアルキット」と称し、米約2~3合、レトルトカレー、袋ラーメン、インスタント味噌汁、缶詰を1セットとし、その他寄付でいただいた食品やお菓子などを追加した「フードバンクセット」を作成した。
試験的にではあるが、フードバンクの試供品を配布することで、わずかばかりの食の支援をするとともに、社会福祉協議会で行っているフードバンク事業に関心を持ってもらうことを目的としている。
また、チラシを作成し、食材の募集を呼びかけを行った。今後も地域での講演や支部長会議などのなかで、チラシを配布することで、多くの人に活動の意味を理解してもらうとともに継続的な支援へと繋げていく。
また、市内にある、子ども食堂を開催している団体に、継続して食糧支援をおこなっている。
活動日数 102
支援対象者実人数 23
支援対象者延べ人数 28
本助成金による活動の成果
助成金で、フードバンクの食材管理を行う為の設備を揃えたことで、米の保管場所の確保、米の品質管理を向上させることが出来た。米びつを購入したことで、正確に、短時間で測り、フードバンク準備が出来るようになったことで、時間を掛けず準備をすることが出来た。
貸付の相談で来所された方には、一律同じセットをお渡しし、聞き取りをするなかでさらに支援が必要な人に対しては、食材を追加して提供をおこなった。また、相談者のなかには、その後も何度か食材をもらいに来られる方もおり、継続した支援へとつなげることが出来ている。
貸付で初めて社協の存在を知る人も多く、事業周知という意味では分かりやすく伝わり、「(こういった活動を)知らなかった」「相談に来てこんなものまでいただけるなんて」「困っていたのでとても助かります」といった声を多くいただいた。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
○若年層への支援
相談を受けるなかで、学生の子供への仕送りが難しくなっている、退学をせざるを得ないといった相談も受けた。仕事をしていない為貸付も受けられず、また、アルバイトもコロナの影響で出勤日数が減ったために生活に困っている、また学校にも行けず頼れる人が回りにおらず孤独を感じているといった大学生に対する支援の必要性を感じた。第二弾として、学生を中心とした若年層に対する支援をしていくことを考えている。
○食費以外の支援
ひとり親家庭やもともと困窮状態にある方が、コロナの影響を受け、さらに収入が減り生活に困っているという相談を受けるなかで、食費以外の部分として、学用品等を揃えることが難しい家庭に対する支援の必要性を感じた。現在社協で「学生服リユース事業」や不要になった学用品を回収し、必要な方に橋渡しをおこなうといった事業を行っている。今後も周知呼びかけ等を行い、継続して支援していく方向で考えている。
○生活福祉資金特例貸付期間延長
この度、12月末まで上記生活福祉資金の申請が延長となっている。この度の助成金で購入した食品の残りと寄付いただいた食材を使用し、引き続きセットをお渡しすると共に、継続した支援へと繋げていく。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=151839219897214&id=112951350452668&__tn__=-R