千葉県内生活困窮者のための食のセーフティーネット事業

団体名 フードバンクちば

都道府県 千葉県

助成額 1,000,000

活動開始日 2020/3/1

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
●生活困窮世帯への食料支援  千葉県内の生活困窮者自立相談支援機関、福祉事務所、社会福祉協議会等に相談に来られた方で、緊急で食料支援が必要な方に食品を送付することで、制度等を利用するまで、あるいは制度を利用しにくい人の生活支援を行った。なかでも、新型コロナウイルスの影響で仕事が減った/失った等の理由で困窮する人(世帯)、学校が休校になったことで食費等がかさんで困窮する人(世帯)等への食料支援を行った。 ●外国人留学生への食料支援  千葉県内の大学等に通う外国人留学生に対し、大学等を通じて食料支援を行った。(千葉大学、城西国際大学等) ●県内子ども食堂・フードバンクへの食料支援  県内の子ども食堂・フードバンクに、フードパントリー用の食料支援を行った。

活動日数 115

支援対象者実人数 816

支援対象者延べ人数 1,020

参加ボランティア実人数 13

参加ボランティア延べ人数 249

本助成金による活動の成果
●2012年の設立より、県内の支援機関との連携を広げ、県内全域の市町からの依頼で、個人で困窮する方への緊急食料支援の仕組みを作ってきた。 ●今回のコロナの影響では、行政や社協等の窓口に失業/休業を余儀なくされている方からの貸付や給付金の申請が殺到しており、公的制度を利用するまでのつなぎとして、緊急食料支援を行うことで、公的制度を補完するものとなっている。 ●実際に、3月から8月までの期間で、のべ1,020件の緊急食料支援を行い、そのうち330件がコロナによる影響で、失業・減収等した人への支援だった。 ●特に4月~6月はその割合が高く、約44%の人がコロナの影響でフードバンクを利用している。また、コロナの影響が大きかった時期には、ひとり親世帯への支援が増加し、7月以降は公的支援等につながった外国人世帯への支援が増加した。外国人については、留学生支援が必要と考え、千葉大学や城西国際大学へのアプローチを行い、食料支援を行うことが出来た。 ●フードバンク利用の状況からは、コロナ以前に比べて、生活保護を受給している人への支援は減少し、就労していたが、失業/減収して困窮した人が増えていることがうかがえる。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
・緊急事態宣言が終結しても雇用が元に戻るまでの間の、一定期間支援が必要な人(世帯)は多いと考える。また、支援が届きにくい外国籍の人(留学生等)への支援もまだまだ必要だと考えている。 ・企業等の余剰食品も増え、企業からの寄贈の打診が増加する中で、保管場所や配送の問題など、フードバンクのインフラを整えていかなければ解決できないという問題が見えてきた。 ・子ども食堂等については、フードパントリー(食料配布)形式が拡大したが、パントリー形式の場合、「ほしい人」に渡せるメリットがあるものの、食料支援を通じた継続的支援につながりにくいのではいか?と懸念もある。ただ、コロナ下では、一定の必要性があり、フードバンクちばとしても取り組むべき内容であると感じる。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://fbchiba.ko-me.com/Entry/403/