都道府県 埼玉県
助成額 1,000,000
活動開始日 2020/4/17
活動終了日 2020/5/15
助成金で行った活動の概要
新型コロナウイルス感染拡大により小中学校等が臨時休業となり、学校給食がなくなったことで、特にひとり親家庭や諸事情を抱える家庭の子供の孤立や欠食が心配されていた。また、外出制限等により子ども食堂などの支援活動も休止を余儀なくされる状況が続いた。
そこで、埼玉県社会福祉協議会では、こうした子供たちに、食材を届ける事業を行った。
届ける食材は、レトルトカレーとパックご飯、サンマ缶とした。ただ、準備にかかった4月中旬には、これらの食材が市場で品薄な状態となっており、入手するのが困難な状況であった。しかし、イオンリテール(株)、(株)セブン-イレブンジャパン、JAグループさいたまの協力を得て、それぞれ10,000食を用意することができた。
届ける方法としては、子ども食堂、子どもの居場所づくりの活動を、食材・食事を家庭に届ける活動に切り替えて、子ども達への支援を行っている各団体に協力を仰いだ。通常よりつながりのあった「埼玉県こども食堂ネットワーク」「さいたまフードパントリーネットワーク」「子ども食堂育成事業 モデル事業実施市町村社協」「アスポート学習支援教室」からの協力を得た。
各団体とも協力には快諾をいただけたが、受け取った食材を各家庭に届けるための拠点までの配送することへの負担が大きいという話があり、県社協から各団体の地域の拠点まで届ける方法を取った。複数の配送先に効率的に届けることが必要となったため、県内の地理に明るい赤帽に業務を依頼したところ、効率的なルートの設定や時間配分など必要な助言を得ることができた。
食材の搬入から配送(受け取り)の作業には、県社協職員と学生ボランティアが当たり、子ども食堂などの支援団体を通して、支援を必要としている子供たちに届けることができた。
活動日数 25
支援対象者実人数 10,000
支援対象者延べ人数 10,000
参加ボランティア実人数 4
参加ボランティア延べ人数 8
本助成金による活動の成果
・本助成金により、十分な食材を用意することができ,ひとり親家庭や諸事情を抱える家庭の子供の孤立や欠食が解消された。
・家庭訪問や手渡しによる食材の提供により、休校中の子どもの変化や家庭での様子を把握することができた。
・コロナ禍で減収になり、生活が苦しくなった家庭(特にシングルマザーの世帯)が増えており、支援につながるきっかけになった。
・レトルトカレーとパックご飯は保存が可能で、手軽に子供に食事を出せるということで大変好評であった。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
コロナ禍で支援の必要な家庭が増加している。しかし、子ども食堂や子供の居場所などの活動再開は難しく、今後も食材・食事を家庭に届ける支援活動の継続は不可欠である。
今回の取組みを通して、子ども食堂等の存在意義や子供の居場所作りの重要性が再認識され、新たに支援を開始する団体や配布への協力者が増えた。
また、県社協と支援団体や企業との新たなネットワークができたことから、今後は継続的に食材を寄贈いただける企業を増やし、食材を家庭に届ける団体への支援の充実を図り、支援を継続・拡充していく。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/fukushisaitama.syakitamakun/posts/3697314663634633