都道府県 山形県
助成額 842,428
活動開始日 2020/3/1
活動終了日 2020/8/31
助成金で行った活動の概要
2016年10月より、山形県内でフードバンク活動を行っております。通常は、山形市内4店舗、寒河江市内3店舗、天童市内1店舗のイオン東北㈱マックスバリュ様の店舗にフードドライブボックスを設置して寄付品を集めております。寄付品は月100kg~150kgを集めておりましたが、新型コロナウイルスの影響で外出を控えたことや休校などにより
カップラーメンやレトルト食品の需要が高まり品薄になったこともあり、3月から6月頃までは寄付も少なくなり困りました。その他にも今まで団体や会社でフードドライブを実施していただいておりましたが、軒並み新型コロナウイルスの影響で中止になり、食品を確保することが困難な状況でした。更に集荷を担当しているボランティアさんが肺の持病があるため、感染が命にかかわるので活動をお休みしていただいたこともあり、最小人数での活動はとても大変な状況でした。寄付食品には賞味期限がある為、集荷を休む事でできません。そのため仕事が終わった夜10時頃に集荷行くなど活動も厳しい状況でした。
そんな中、フードバンク活動助成を採択していただいたことにより、要望は多いが寄付が少なくなったレトルト食品などを購入し補うことができ、運営基盤の補強ができました。またこの事により緊急食料支援“お福わけ”プロジェクトを実施して、山形県の65世帯205人へ支援することができました。
食品を受け取った方からは、「箱を開けてびっくりしました。あんなにたくさん頂き、ありがとうございます。Facebookなどでいろいろな活動の方をされているという事を知り、このようなご時世に本当にありがたく思います。上の子が高校生になるお金のかかるタイミングで突然休校になったり、新型コロナウィルスの感染拡大が仕事に影響が出たり、豪雨の水害に見舞われたり、子育てしている私達にとっては予想もしていなかった事が日々起こっている中で、このような素晴らしいプロジェクトにとても心を打たれ、大変感謝しております。頂きましたお菓子やお米など、家族で元気に食べて、明日からまた頑張っていきたいと思います。最近暗いニュースばかりでしたが、心あたたまる企画をして頂き、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。」など、同様のたくさんの感謝のメッセージが届きました。
このように皆さんをサポートできる活動ができたのも助成いただいたおかげです。ありがとうございました。
活動日数 170
支援対象者実人数 4,697
支援対象者延べ人数 5,828
参加ボランティア実人数 15
参加ボランティア延べ人数 257
本助成金による活動の成果
今回、助成を活用させていただき初めて”お福わけ”プロジェクトを実施いたしました。
プロジェクトを実施したことによりマスコミに取り上げられ、フードバンクの活動及び当団体の活動を県内外の多くの方に知っていただけた効果がありました。
また、応募された方から新型コロナウイルスの影響の状況を聞くことができ、今後何が必要かを知ることができました。新型コロナウイルスの影響で一番多い回答は、3月の休校に伴い食費や光熱費の出費が大きくダメージがあったという声でした。
今回の緊急食料支援を受け取った方からうれしいメッセージがたくさん届きましたので、1つ紹介いたします。
本日、【お福わけ】が届きました。
本当にありがとうございました。子供たちが荷物を開けた瞬間、みんなが笑顔になりました。こんなに沢山、、いい人っているんだね、ってみんながうれしくなりました。冷蔵庫がいっぱいになりました(〃´▽`)
小学生の娘たちが『私達もいつかお金がたくさんになったら誰か困っている人の為にあげたいね』って言っていました。手紙の中にあった『困ったときはお互い様』という言葉にじーんときました。私もいつか誰かの役に立てるように日々がんばっていきたいと思います。やまがた福わたしの皆様もみんなの笑顔のためにこれからも活動を続けていって欲しいと思います。
子どもさんに当団体の名前でもある「福を受け取った方が次の方へ福をわたして福をつないで社会全体が豊かになるように」という思いが確実に伝わり、大きな成果があったと思います。
その他の成果として、食のセーフティネットとしてフードバンクという活動があり、頼りにできる「やまがた福わたし」という団体があるという事を知っていただけたことにが大きな成果です。ひとり親世帯の方が、フードバンクの存在を知って、少し肩の荷がおりた、先の不安が和らいだという声がありました。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
お福分けプロジェクトは、72世帯から応募がありましたがキャンセルや連絡の取れない世帯を除く65世帯へ食品を送りました。応募を受付した際に「やまがた福わたし」の名前を聞いたことありましたか?と伺ったところ、聞いたことgあると回答した世帯は僅か2世帯というショックな結果でした。
活動を開始して4年が経ち、新聞やテレビで何度も報道されており、スーパーさんでのフードドライブBOXを通年設置しているので、少しは認知度も高まったと思っておりましたが、食の支援を必要としている方々には、福わたしの名前及びフードバンクの活動自体も全く知れていない現状がわかりました。中には、「後で請求せれませんか?本当に無償で送ってくれるの?」と詐欺ではないかと不安がる方もおりました。
今後の課題としては、運営基盤を強化して多くの方から支援依頼があっても対応できる組織にする事と以前に比べ寄付の食品も増えてきているので、もっと多くの方に正しいフードバンクの活動について知ってもらい、食のセーフティネットとして当団体があるという事を知ってもらう努力をしなければいけないと思いました。
プロジェクトの新聞報道を読み、今後の連携について連絡をくださいました。これまでにも自治体には連携のお願いはしてきましたが、フードバンクの活動自体なかなか必要性を理解していただけませんでしたが、今回のことをきっかけに困窮者への情報提供で連携を約束していただけました。今後は、更に自治体(行政)とも連携をして、本当に食の支援を必要とする方に支援の輪が届くように、生活が苦しくてもかんばっている方に食の支援を届けられるようにフードバンクの活動を続けていきたいと思います。