都道府県 北海道
助成額 820,019
活動開始日 2020/5/1
活動終了日 2020/8/31
助成金で行った活動の概要
フードバンク事業を行い、1月あたり約2トンの食品の寄贈を受けています。寄贈される食品は、賞味期限が近い・規格外の野菜・防災備蓄品の切替など、本来であれば棄てられるはずの「まだ食べられる食品」です。COVIT-19の影響で休業や失業を余儀なくされ金銭的に生活がひっ迫している世帯に対し、団体のホームページの申込フォームからSOSを吸い上げ、宅配便により食品を詰めた小包を送りました。送る食品については、フードバンクへ寄贈された企業・農家からの余剰食品と個人からの寄贈品によりまかなわれました。小包の中身は、お米・シリアル・インスタントラーメン・缶詰・乾麺・菓子など常温保存できる食品です。1カ月あたり約100件前後の小包を発送しました。また、市内5カ所の協力店舗を介して食品を手渡しするフードパントリーも開催しました。しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道様の協力のもと、ひとり親世帯へ食品パントリーや小包支援の情報が届きやすいように工夫しました。更に、市内20ヶ所の社会福祉施設(ファミリーホーム、児童デイサービス、グループホーム、就労継続支援施設)や子ども食堂・炊き出しをする教会へと食品を配布しました。施設等に対しては常温保存できる食品の他、冷凍食品や冷蔵食品もお渡ししました。また、コロナ禍の食料支援をネットワークにより充実させるために、様々な生活相談窓口を訪れた方にその場で食品を手渡しできる仕組みをつくるため、NPO法人コミュニティワーク研究実践センター様の協力により、相談窓口とフードバンクの連携を進めました。その結果、道内5カ所の社会福祉協議会・3ヶ所の障害者相談室・10ヶ所の生活困窮相談窓口とつながり、窓口での食品配布がスタートしました。そこで特に深刻な状況の世帯の場合には、相談窓口から団体へ連絡があり、個別にフードバンクから食品小包を発送しました。
活動日数 90
支援対象者実人数 705
支援対象者延べ人数 6,821
参加ボランティア実人数 12
参加ボランティア延べ人数 60
本助成金による活動の成果
これまでは常温保存の食品のみを取り扱っていましたが、今回の助成金により冷凍庫2台を購入いたしました。百貨店での北海道物産展の中止やお土産品の余剰による冷凍食品の寄贈の申し出が企業から増えましたが、それらをしっかりと受取することができました。また、相談窓口との連携や生活困窮のSOSに対応するため、Wi-Fi環境を整えたことで迅速に動くことができるようになりました。また、コロナ禍でオンラインでのミーティングや打合せなども増えましたが、それに対応することができました。更に、パソコンとプリンターを購入できたことで、事務スタッフが作業場倉庫内で事務に従事できたため、フードバンクに義務化されている食品寄贈の記録や食品提供の記録を正確かつ迅速に行うことができるようになりました。小包支援に欠かせないダンボールやガムテープ、キッチンポリ袋・アンケートハガキをしっかりと作業場に用意することができ、食品発送を団体の費用不足のために制限することなくSOSの要請全てに応えることができました。そして、不足しがちなお米を助成により購入できたことで、小包支援の際にお米を全ての戸数に提供することが可能になりました。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
COVIT-19により、困窮世帯に対する食料支援の必要性がメディアなどで取り上げられると共にフードバンクの認知が広がったことで、食品寄贈量の増加につながりました。また今後コロナ自粛による不況のため、食品の支援を必要とする方の増加と福祉施設のフードバンク利用増加が見込まれています。その中で、当団体では作業場倉庫の狭さと専用車両がない事での不都合が課題として浮上してきました。これらの課題は日々の活動の実績の積み重ねにより、地域での信頼を得ることでサポーター会員および協力企業を増やし、金銭面で団体の安定的な運営を実現することで、倉庫の拡大と専用車両の購入につなげたいと考えております。一方で、コロナ禍での相談窓口との連携強化は順調に遂行されており、プロジェクト終了後もしっかりと予算を確保して、窓口での食品配布が継続するように計画・実施いたします。更に、しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道およびNPO法人コミュニティワーク研究実践センターとの協力関係をより強くすることで、それぞれの団体の得意な分野で役割をしっかりと分け、効率的かつ実効的に困窮者支援に向かっていけるよう計画・実施いたします。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://foodbank-ikorsapporo.themedia.jp/posts/9851726