都道府県 広島県
助成額 512,760
活動開始日 2020/3/1
活動終了日 2020/8/31
助成金で行った活動の概要
広島市安芸区・安芸郡府中町・海田町・熊野町・坂町などの「安芸地区」を発信源に、まだ食べられるのに廃棄される食品を食品関連企業やスーパーマーケット・農家等から、毎水曜日に食材を回収し、支援の必要な方へ木曜日に提供している。
このように、地域の社会福祉に貢献すると共に、廃棄物の削減・処理費用の軽減といった食品ロスの削減を図っている。
災害やコロナ禍で社会的に食ロスに関心が高まりつつあり企業や個人からフードバンク事業への関心が高まっている。コロナ禍では、突然の休校に給食で使用する予定であった食材が余ってしまったり、給食に頼っていた家庭や食費の増加で困窮している家庭が近隣でもみられた。大学生や派遣社員の収入が減額し、生活困窮者が増えたり、帰国が難しくなった技能実習生の食生活等が困るなどの相談も増えていた。このような社会課題を含め、食材の提供先は、社会福祉協議会と連携を図り、「子ども食堂」や「地域食堂」をはじめ、生活困窮者やネグレクト家庭、ひとり親・寡婦家庭、独居高齢者、大学生、技能実習生など様々な方々に提供している。一時的な支援に終わらないように、内容によっては活用できる社会資源を紹介し担当者に繋ぐことも行っている。
活動日数 51
支援対象者実人数 300
支援対象者延べ人数 600
参加ボランティア実人数 3
参加ボランティア延べ人数 103
本助成金による活動の成果
新型コロナ感染拡大を防止対策として携帯用消毒容器・消毒剤を確保でき、安全性の確保に繋がった。
また提供元や提供先の担当者との打ち合わせ時の対面による感染防止を図るためアクリル板壁を設置し、事業の理解に繋がった。
テントは密集の回避として、屋内への出入りは最小限とし物資搬入搬出時や引き渡しを屋外で行うことができ受け取りや受け渡し方法に安全を期すことができた。
食材の受入れ物量の対応として、レンタルスペースを用意し、大勢の生活困窮者への対応が可能となった。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
コロナ禍で経済的な影響を受けた方々も多数みられた。このような方々に対して健康で安全安心な生活を維持する支援を継続していきたい。食の提供のみでなく提供企業様の協力で生活に必要な日用品・雑貨も受けることができ、この支援を拡大していきたい。
支援を必要としている対象者および社会的な課題として考えているのは、貧困生活問題・食ロス問題・食の安全性・住居・就労・教育・健康維持福祉・ひとり親・寡婦家庭・高齢者問題・外国人問題・ニート・ひきこもり・高齢者・子供・若者・障がい者など多岐にわたる。
今後は近隣の大学や高校生の栄養科家政科の学生と食ロス・食の安全・提供品を利用したレシピの考案・フードドライブ・地域への貢献・高齢者との地域交流会などテーマごとに提案企画し連携を図りたい。
このような地域の課題に対応できる地域力向上（包括的・総合的に支援する仕組みづくり）のために、「人と人」や「人と社会資源」がゆるくつながることで、多様なコミュニティが広がっていくことを目的とし、場の創出及び構築と社会的課題への貢献を目指していきたい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://footandwork.com/index.html
