都道府県 東京都
助成額 1,000,000
活動開始日 2020/4/1
活動終了日 2020/8/31
助成金で行った活動の概要
新型コロナウイルスの感染防止のための休業実施により、仕事を失っている世帯がある。また、学校休校や、分散登校、その後の夏休みも、子育てと仕事の両立に苦労している世帯がある。
その中でも特に経済的に厳しい世帯に対して、食品を提供することで食費の負担を減らすとともに、生活ニーズを把握し、必要な支援や継続的な伴走支援につないだ。
【としまフードサポート】
2020年3月に豊島区在住のひとり親家庭、生活困窮子育て家庭400世帯を対象に学校休校に伴う不安をアンケート調査し、アンケートニーズに沿った食料提供支援を3月14,15、28,29日、4月25,26日、5月15,17日、6月20,21日、7月18,19日、8月15,16日に実施してきた。渡す手段として無料宅配か実施場所にピックアップに来ていただくかは、受益者に選択してもらった。
〈実施場所〉区内全域の方が徒歩圏内で支援を受けられるように、毎回10か所の会場を確保。豊島区役所や寺社、教会、区民ひろばなどの様々な団体の協力を得て会場を確保した。
〈支援対象〉主に豊島区内のひとり親世帯、就学援助受給世帯、生活保護世帯
【としまランチサポート】
学校休校中の5月7日~6月30日の平日の毎日、豊島区内の区民ひろば22拠点にて、給食に代わるお弁当、パン、野菜、お菓子等を配布した。
〈実施場所〉豊島区内に22拠点ある区民ひろば(1日に1~2か所訪問し、2か月で22拠点で2回づつ実施)
〈支援対象〉主に豊島区内のひとり親世帯、就学援助受給世帯、生活保護世帯
活動日数 112
支援対象者実人数 600
支援対象者延べ人数 5,600
参加ボランティア実人数 130
参加ボランティア延べ人数 350
本助成金による活動の成果
当団体は、2016年からセカンドハーベスト(フードバンク)から調達した食材のみで食の支援を実施してきた。その受益者は毎回100世帯ほどでセカンドハーベストのみで賄うことができていたが、コロナの影響で、食材支援の活動が全国的に広がったためセカンドハーベストから調達できる食材種類も数も少なくなった。しかし本助成金を活用することで、当団体でフードバンク機能をもつパントリーピックアップ環境を整え、豊島区内の企業からの寄付や、ネットワーク情報から食の提供を申し出てくれる企業からの寄付食材を受け入れることが可能となった。また活動を継続的に実施するための人件費(諸謝金)を活用することで、活動の基盤を整えることができた。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
食の支援を毎月1回のペースで実施しているため、受益者の個人情報の管理や食支援だけでなく、他の支援を受けた際の1世帯ごとの情報管理(アセスメントシート)作成の必要性を感じている。また、提供する食材等の管理も規模が大きくなる前に整備する必要がある。そのため、受益者および食材寄附者の管理、ITによるクラウド化(個人情報管理)等の基盤整備を行い、食をきっかけとした新たな地域包括ネットワークへと発展させたい。
情報管理サービスの導入により、フードバンク事業にかかる人件費を削減し、継続的な運営が可能になり、個人情報等の管理体制が充実することで、行政との連携協働を加速することが可能となる。
また、受益者数が約300世帯から約800世帯に拡大する見込みであるため、それに伴い食材保管のスペースを拡大する必要がある。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://toshimawakuwaku.com/2020/08/22/foodlaunchmatome/