都道府県 新潟県
助成額 1,000,000
活動開始日 2020/3/1
活動終了日 2020/8/31
助成金で行った活動の概要
当会では、県内4地域(新潟市、長岡市、三条市、柏崎市)にフードバンク活動を展開する組織との連携を有し、その拠点をセンター(新潟センター、長岡センター、県央センター、柏崎センター)として、行政や社協、福祉施設や子ども食堂等に対し、寄贈された食糧品を生活困窮者支援や福祉向上を目的として無償提供しています。
また、(一財)新潟市母子福祉連合会や(特非)女のスペース・ながおか、にいがたお米プロジェクト等の母子支援組織と連携し、経済的な困窮状態にあるひとり親家庭に食糧品の緊急支援を実施しています。
昨年度1年間に当会が寄贈・提供した食糧品の量は約50トン。
更に、設立以来7年間に亘り、当会のミッションとして、県域にフードバンクの仕組みを構築し、食によるセーフティーネットで、誰もが幸せを分かち合う地域社会の創造に向け取り組んでいます。
その、県域にフードバンクシステムを拡充する取り組みとして、昨年度、県内のフードバンク未設置市町村に対し、新たに5地域(上越市、見附市、加茂市、五泉市、村上市)に、フードバンク地域組織を発足支援しました。
その結果、今年4月時点では、県内に10のフードバンク地域組織が設置され、同4月に、県内で初めてのフードバンク連携組織「新潟県フードバンク連絡協議会」を発足。事務局を当会の県央センターが担い、5月には新型ウイルス感染症拡大下、社会的・経済的に困窮状態に陥り、日常生活が失われている、頼り先の少ないひとり親家庭に対し、緊急に食糧品や衛生用品の支援を実施する「新型コロナ緊急対策 子どもの未来応援プロジェクト」を開始。現在、直接的・間接的に約1,200件のひとり親家庭に対し、月約10トンの食糧品支援を実施中。
当会として、県内のフードバンク地域組織(現在11組織)や新潟県フードバンク連絡協議会の活動を継続支援し、新潟県フードバンクワンチームで、子どもの貧困や生活困窮の課題解決に向け取り組んでいます。
活動日数 180
支援対象者実人数 1,000
支援対象者延べ人数 6,000
参加ボランティア実人数 30
参加ボランティア延べ人数 180
本助成金による活動の成果
本助成金では、今年の春、県内に新たに立ち上がったフードバンク5地域(上越市、見附市、加茂市、五泉市、村上市)組織のフードパントリー新設支援として、冷蔵庫や冷凍庫、スチール棚やコンテナなど、フードパントリー機能を果たす時に必要な資器材を購入、設置するとともに、フードバンクにいがたとして有するフードパントリー機能の知見を継承し、新型コロナ感染下でも緊急に且つスムーズに活動を開始できる様に基盤を整備した。
実際の基盤整備の取り組みでは、フードバンクとしてフードパントリー機能を充実するにあたって、普通の冷蔵庫だけではなく、お米(玄米)の寄贈、貯蔵にも対応するための、玄米用低温貯蔵庫の設置も必要になった。
ところが、玄米用低温貯蔵庫は高額であるため、譲ってくださる農家や企業等をあたり、見つかった玄米用低温貯蔵庫を、フードバンクの活動拠点へ業者さんに依頼し運搬したり、玄米用低温貯蔵庫を稼働させる為の電源設置工事をしたりし、限りある助成金財源を有効に活用し、より効果的な基盤整備ができた。
本助成金での執行にあたっては、五泉市のフードバンクごせんでは、フードバンクごせんとして申請した他の助成金が採択されたとのことで、今回の支援対象組織から外せることになった。その代り、県内でもフードパントリーの利用者の多い、当会長岡センターや県央センターに冷蔵庫や玄米用低温貯蔵庫を設置し、フードパントリー機能の拡充を図った。
また、上越市のフードバンクじょうえつ用に購入した冷蔵庫と冷凍庫については、現在、フードバンクじょうえつの倉庫には、寄贈された(お米)玄米が大量に積まれており、それが少なくなってから設置したいとのことで、、一時的に三条市の事務局で預かっている状況である。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
今般の新型ウイルス感染症拡大下、困窮する家庭が急増したことに依り、フードバンクとして今まで以上に寄贈食品の拡充が課題になっている。
今後の取り組みとして、フードバンクでは今まで「常温で保存可能な食品の寄贈をお願いします」と宣伝し、チラシやポスター等にも掲示してきましたが、食べ盛りの子どもがいる子育て世帯からは、栄養価の高いお肉やお魚、新鮮な野菜などの希望があり、それらに対応していく為にも、冷蔵食品、冷凍食品に対する寄贈食品の拡充を図っていきたい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.foodbank-niigata.org/