生活が困窮している母子家庭の子供に弁当を届ける事業

団体名 一般社団法人ビクトリーチャーチ

都道府県 沖縄県

助成額 1,000,000円

活動開始日 2020/12/1

活動終了日 2020/12/29

助成金で行った活動の概要
2016年より子どもの居場所を開設し、子ども食堂を併設しました。当初は場所も広かったことから、毎日50~60名の子供が利用していましたが、事情により引越ししたため、場所が狭くなり現在は15~25名の子供が利用する居場所です。居場所としての活動は、子どもの見守り、学習支援、食事の提供、緊急時の連絡、対応を行っています。2020年3月半ばから、新型コロナ感染により、学校が休校となりましたが、子どもの居場所は継続しました。毎日10名ほどの決まった子どもたちが利用していました。けれども、外に出ることがゆるされず、それを守っている子どもは、親は仕事に出たため、子供だけで留守番となり、外にも出られないという状況も発生しました。それゆえ、子どもだけの家に弁当を届けることから始まりましたが、コロナ禍により困窮している世帯にも対応するようになり無料弁当を届ける活動が始まりました。あくまでも緊急支援としての活動でしたが、必要が徐々に増加し、弁当支援の必要性が明らかになりました。3月から5月までは、無料弁当の提供により弁当を必要な世帯に配達しました。6月にいったん終了し、弁当配達のための助成金を申請しました。申請が決定する前から弁当の継続要請が相次ぎ、6月半ばから再開しました。コロナ禍により経営がひっ迫していた飲食店からの要請もあり、弁当1個300円で作成してもらい、それを無料で配達することになりました。。県主催のランチサポートからの飲み物やパン、野菜、缶詰、近隣の方々からの野菜や寄付金などで購入したものもお弁当に加えて配達しています。月に一度はハンバーガーや沖縄そばも加えています。

活動日数 24

支援対象者実人数 250

支援対象者延べ人数 3548

参加ボランティア実人数 4

参加ボランティア延べ人数 78

本助成金による活動の成果
コロナ禍により、収入が激減した世帯、仕事を失った母子家庭にとって、無料弁当支援は大きな助けとなっています。配達を始めたことは痩せて疲れて見えたお母さんが、徐々に元気を取り戻していく姿を見ることができました。弁当を持っていくたびに、毎回本当に助かっているとの声を頂きました。また、途中で生活のめどが見えたので弁当を中止しますとの申し出を受ける世帯も数件あります。配達する中で、病気を抱えた家族、本人の世帯もあり、弁当が支えとなっている家庭もあります。病気の人は自分で子どもたちの食事を作ることが困難なこと、仕事に行っているお母さんは夕食の時間に間に合わないことなど、弁当配達はとても助けになっているようです。貴団体からの助成金で延べ3548人のおなかを満たすことができました。また、自立を促すことからも当広場は週3回の弁当配達となっています。弁当数は、6月は190個、7月は1279個、8月は3773個と、どんどん増加していきました。そのうちにみてね基金の申請が通り、9月には助成金を受けることができるようになりました。さかのぼって7月から12月までの支払いからに充てました。続けて、貴団体の助成金で2021年1月の弁当代に充てることができました。本当に感謝します。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
無料弁当を必要としている人は広い範囲で点在しています。無料弁当配達の働きをしたいという思いを持つ方も多いのですが、経済的な問題が立ちはだかります。当広場もはじめのころはボランティアのと助も受け、遠くまで配達に行っていましたが、弁当数が増えるにつれ、パートを雇いました。それでも遠くまでの配達には限界があります。また、交通費もかさみます。それで、拠点を増やそうということになり、現在(4月)は拠点が那覇に5か所、浦添に2か所、宜野湾に1か所と増えています。弁当代だけでなく、人件費、交通費、通信費などの経費も増加しています。助成金は短期のものであり、同じ内容での申請では通りにくいということもあります。緊急支援であり、同じ働きを支援することにいろいろな問題があるのかもしれませんが、コロナ禍という状況の中で必要な支援活動だと思う一方、いつまでできるかという不安を持ちながら活動をしています。今後は弁当支援だけでなく、母子家庭のお母さんの仕事を開発し、就職を支援する働きの方面を考察中です。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://ameblo.jp/kodomonohirobainnaha/entry-12673096192.html