都道府県 岩手県
助成額 986,287円
活動開始日 2020/12/1
活動終了日 2021/3/31
助成金で行った活動の概要
盛岡市内と近郊市町村にお住まいの子育て中のひとり親家庭への食料支援を「インクルこども食堂フードパントリー」として令和2年12月から令和3年3月まで月1回第1日曜日に実施した。支援実績は、令和2年12月83世帯221人、令和3年1月85世帯229人、2月102世帯269人、3月101世帯267人、総計371世帯986人(幼児120人・小学生266人・中学生133人・高校生88人・その他8人)
提供品は一般市民の方や企業・団体から寄せられた食品と助成金で用意した。(米・パン・麺類・レトルト食品・スープ・調味料・缶詰・お菓子・飲料・野菜・果物など)助成金からは主に冷蔵品・野菜・果物の購入をした。経済的に厳しい家庭では特にも野菜・果物の購入を控えているという声があったので毎月欠かさずに用意した。また、一般市民の方、企業・団体から寄せられた食料以外の子ども用の靴下や雑貨、化粧品、消毒薬、マスクなども提供した。提供物資と共に、ひとり親家庭が受けられる支援についての情報と法人で行っている夜の電話相談の案内も行った。個別の支援につなげるために、現在の状況や困りごとなどを聞くために毎月、返信用封筒を添えてお渡しして返信いただいた。アンケートにより、ランドセル・文房具・リサイクル制服の提供を行った。生活困窮や子どもの進学資金などの相談のため盛岡市青少年課、盛岡市くらしの相談支援室、盛岡市社会福祉協議会などを紹介した。
≪参加者からの声≫
「お米も買えず、食パンだけの日も多くありました。初めての申し込みでいただいたときお米、お肉を見て子どもたちが喜んだことを今でも思い出します。」「育ち盛りの子どもがいるので、お米がとても助かりました。お弁当のおかずを買えない時もあったので助かりました。」「月末(給料日前)になるとお米がなくなる、おかずがない・・・ということもありました。フードパントリーのおかげでかなり助かりました。」「果物や野菜は高くて買えないとき、成長する子どもに必要な栄養のあるものをと思う時、フードパントリーに助けていただきました。」
「生活や学校に必要なものを優先すると食費にしわよせがくること、どうしても子どもにも我慢をさせてしまうことが多いので今後も助けていただけると子供の成長のためにも大変ありがたく思います。いただく食材で2~3日はまかなうことができた。」「お菓子をジャンケンで分け合い、笑った姿に「あ~久しぶりに笑ったねー」と。笑顔までいただきました。」
活動日数 78
支援対象者実人数 321
支援対象者延べ人数 984
参加ボランティア実人数 19
参加ボランティア延べ人数 34
本助成金による活動の成果
■4月より実施してきたひとり親家庭への食料支援が11月で他の助成金の期間終了のため中止の予定でしたがこの助成をいただくことで継続希望の声に答え1年間実施することができた。アンケートによると4~5日間~7日間くらいの食料の支援になっており、家計の助けとなっていた。■一般市民や企業・団体からもひとり親家庭への厳しい現状を知り、寄付が増えてきた。
毎回、提供者からの声を届けることで継続的な寄付にも繋がったきた。■提供には、毎回、その月の提供者や企業・団体をお知らせすることにより、「物理的な支援だけでなく、気にかけてくれる方々がいるんだという安心感がありました。精神面も助けられました」「たくさんの人たちの気持ちがたくさん詰まった袋をいただけてありがたく、そして心が温かくなりました。ありがとうございました」など同様の声も多くあり、孤立感の軽減にもなった。■毎回のアンケートにより、物資を渡すだけでなく、個別の支援や相談などにも繋げられた。■これまで、子ども食堂での支援では繋がりにくかった中学生・高校生をお持ちの家庭が支援に繋がり、今後は食料支援のみならずに多様な情報発信ができるようになった。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
■ひとり親で非正規で働き通常でも苦しい生活が、コロナ禍により深刻さが増し、思っていた以上に食費を切り詰めて生活している様子がわかった。毎月ではないが長期休みなどに支援者の協力を得て、食料支援は実施して行きたい。■食事の心配の他に、子どもの進学資金、学習についての悩みや不安・心配も多く寄せられている。■同じ境遇の方々との交流を求める声もあり、ピアサポートの場も設けたい。教育資金についての情報提供や個別相談なども実施していきたい。長期休みを利用した学習支援も検討したい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://inclu-kodomo-shokudou.jp/