都道府県 山口県
助成額 704,660円
活動開始日 2020/12/1
活動終了日 2021/3/31
助成金で行った活動の概要
当法人は、令和２年３月の一斉休校以降、突然、給食のなくなった子どもたちにために、昼ご飯のお弁当を配布したり、仕事や収入の減少、食事や家事など負担増加で大きな影響を受けているひとり親家庭を「食事」で支援するため、「みんなにエール！弁当」に取り組んだ。令和２年５月から、山口市内を対象に弁当１５０食を１０週連続で、計１，４４０食を配布したことに続き、８月以降、１２月までに地元のこども食堂などによる、弁当配布などの実績のない、萩市、美祢市、光市、下松市、山陽小野田市で地元市役所担当課と市社会福祉協議会に協力を要請して、５市でのべ１３回１，６３０食を配布するとともに、市と市社協の担当者に参加してもらい、配布時の相談対応をお願いした。また、１２月末には、年末を控えて、依然として収束の見えないコロナ禍のひとり親家庭の年越しを応援するため、山口市内６カ所でのべ３８０食の弁当と一緒に、それまで農家等からご寄付いただいたお米240kgを１家庭あたり３kg（２升）ずつ、手渡すと、「お米はとても助かります」と大変喜ばれた。（以上は「子供の未来応援基金（緊急支援）」の助成金を活用。）
【以下は本助成金対象の事業】
さらに、当法人がこども食堂など開催している小郡地区では、新年を迎え、正月らしい気分を味わってもらうために、日頃から弁当配布などでお世話になっている地元料飲組合に依頼して、ひとり親家庭用のおせち料理（オードブル）を作ってもらい、事前申し込みのあったひとり親家庭４０家庭にお届けし、とても喜ばれた。年明け以降も、山口市内では４地区でのべ６回８５９食をお米とともに配布した（そのうち、２回分２３０食が本助成金対象）。山口市外でも、継続の要望のあった光市で１～３月の３回５００食を配布し、続いて、光市や下松市に隣接する周南市からの依頼があり、２回１９４食を配布することができた。（再掲すると、本助成金対象事業として、山口市内３回２７０食、山口市外で５回６９４食を配布した）。
活動日数 13
支援対象者実人数 250
支援対象者延べ人数 1100
参加ボランティア実人数 10
参加ボランティア延べ人数 25
本助成金による活動の成果
令和２年度でひとり親家庭を支援する「みんなにエール！弁当（保護者と年少から高校生までのこどもの人数分配布）」を県内でのべ４０回、５，０００食を配布したことになり、多い時でも、１家庭１か月１回程度しか渡すことができなかったものの、受け取った家庭からは「身近に何も支援がなく、とても助かった」「自分の食べるものを減らしても、子どもに我慢させてきたので、久しぶりに子どもにおいしいものを食べさせられる」など、反応があり、食事の支援だけでなく、気持ちの面でも応援できた意味は大きいと感じている。
また、弁当の申込を通じて、山口市内でも２００家庭、市外でも３００～４００家庭とつながり、アンケートでの生活状況や不安点などの把握ができるとともに、メール等で支援事業などの情報発信ができるようになるなど、今後の事業にとても役立てるものになった。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
山口市外での弁当配布には、地元市と市社協に対象者への周知と当日の相談対応の協力要請を行い、対応いただくなど、つながりを持つことができた。事前説明の当初は「ひとり親家庭への弁当配布はいいことだが、どのくらいの需要があるか」に疑問に思われていたが、大体、３０家庭１００食の申込があり、当日、弁当を受け取り、とても喜ばれた様子に納得と手ごたえを感じてもらうことができた。行政や市社協には「弁当配布」のための予算も、「発想」もないところに、ＮＰＯからの提案に応じて、協力してもらうことは互いによかったと感じてはいる。ただし、「今後も何かありましたら、連携させていただきたい」と言い残して帰ったものの、その後の「継続実施」希望の連絡はなく、独自に自主事業としてはされていないの様子もないため、それっきりになっているものと考えられる。今後、こうしてできたつながりをもとに、継続的な連携が図れる事業を提案し（相手から言ってこなくても）、各地での取組が盛んになるよう働きかけを進めていく必要があると考えている。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/kodomoasuhana/posts/2954441188133348?__tn__=-R
https://www.facebook.com/kodomoasuhana/posts/2930443777199756
