貧困のご家庭・大学生・母子家庭のための人と人を紡ぐtsumuguプロジェクト

団体名 一般社団法人changes

都道府県 滋賀県

助成額 600,000円

活動開始日 2020/9/1

活動終了日 2021/3/31

助成金で行った活動の概要
昨年12月25日に本活動が京都新聞に掲載されました。そして、その翌日に直接電話にて東近江市の農家さんがぜひ寄付したいと申し出がありました。素晴らしい突然の申し出にスタッフ一同感謝の気持ちと人の温かさに触れ心が熱くなりました。心込めて作ったお米や白菜、キャベツ、人参、ネギ・・・車に詰め込めないほど沢山いただきました。弁当はもちろんですが、山ほどの野菜は支援が必要なご家庭にもお裾分けさせていただきました。「新鮮でおいしかった」「お鍋にしました~」など生の声も聞けました。またSNSを見てぜひ協力したいと草津の飲食店の店長からも連絡がありブロッコリーやイカなどの食材を提供していただきました。またロス食材をプロの手によっておいしく調理してくださり、調理方法も教えていただきました。その調理されたお魚はフードロスのお弁当にも惣菜として使わせていただきました。更に、近隣の小児科の先生からはお米の寄付を頂きました。この先生は地域のまちづくりや懇切丁寧なクリニックに進化させようと日々多方面に活躍されておられます。新聞掲載やSNSなど力もお借りて支援の輪が広がりどんどん人のつながりも増えていきました。そんな中「必要なものを必要な方に」をモットーに、食事が必要な方にはお弁当を、調理ができる方には食材を確保し、この期間提供し続けてこれました。前回同様お弁当は1週間に1~2回と決め必要分のみ仕込むことで食材のムダを減らしました。そして虐待等支援が必要なご家庭には大津市役所のこども家庭課が継続して訪問し手渡してくださっています。直接かかわっている母子家庭にはツムグのスタッフが直接手渡ししています。コロナでアルバイトを辞めざるをえなくなった、一人暮らしをしている大学生からはお弁当のお礼にとビデオレターをいただきました。家庭の味を大事にして作った弁当を本当においしく食べ、困っていた食事を助けてもらった感謝の気持ちなど何人もの大学生からのレターでした。この支援をまた誰かに役立てるそんな大人になりたいと大学生のパワーを肌で感じ、支援を受けたものがまた次に支援を必要とする方に支援をするという支援の輪が膨らんでいく将来が見えたようでした。大津市役所子ども家庭課の訪問先のひとつに父子家庭がありました。悲しいことですがそのお父様がお亡くなりになり、子どもさんお一人となってしまいました。そのお子様がたまたま卒業を迎えたとき、そっと卒業祝いにとお赤飯を弁当に添えました。たいそう喜んでくださりその優しい味に心の底から喜びと感謝の気持ちを伝えられたそうです。また、他のご家庭でもお料理が得意じゃなかったお母様が「これどうしてつくってるのかな?今度つくってみよう~」と話されていたようです。「これは魔法のお弁当だ!」と言っていただき、やりがいも感じています。あるご家庭からも、感謝の手紙をいただきました。時間を作って手紙を書いてくださったことが何より嬉しく感じました。継続することでこの弁当を楽しみに待っていてくれていることも確かな事実です。これからも地域に根差したところでの支援を少しづつ必要な支援を検討していきたいと思っています。私たちの活動が弁当を通して、その方々の生きる力につながっていることを痛感しています。今後も引き続きこのフードロスtsumuguプロジェクを継続していきたいと思っています。

活動日数 54

支援対象者実人数 105

支援対象者延べ人数 862

参加ボランティア実人数 10

参加ボランティア延べ人数 50

本助成金による活動の成果
・「必要なものを必要な方に」を基本におき、調理ができる方へは食材の提供・食事が必要な方へはお弁当の提供を継続して活動をしました。・必要な分だけ仕込むことで無駄を出さないこともできています。・支援の輪が広がり農家さんや地主さん飲食関係者の協力が得られました。・学生の支援が次世代への支援につながりました。・あくまでも家庭の優しい味、おふくろの味を提供しボリューム感や彩もよく仕上げる努力は継続してできていると感じでいます。・放課後デイサービスへも継続してお弁当を提供できています。・近隣の飲食店で活動に賛同して下さり、一品惣菜提供という形で協力いただいています。・待ってくださっていることが感じられている。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
・ロスの食材の確保が安定すること。・フードロス食材に偏りがありバランスが悪いこと。・作り手のマンパワーに限界があること。・衛生面での管理→アルコールなどの徹底、温度管理。・安定した持続→週1~2回でのお届けが無理なくできる工夫を考えたい。 【今後の取り組み】・大津市だけではなく、県単位でのフードバンク団体との連携による食材確保・SNSなどによる情報発信。・ボランティアスタッフの活用。・住んでいる地域への提供。・食材の安定とバランスの良さ。・コロナ渦でのさらなる衛生管理。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://association-changes.com/news/news-1505/