県域を対象とした重層的な支援付きフードバンク「くらし応援セット」提供事業

団体名 社会福祉法人 福島県社会福祉協議会

都道府県 福島県

助成額 443,665円

活動開始日 2020/10/1

活動終了日 2021/3/31

助成金で行った活動の概要
本会が助成金を活用し、行った活動は下記①②に記載のとおりです。ーーー① 福島県社会福祉協議会の支援対象とする県内46町村に居住する住民で、失業・低年金などの理由から現に経済的に困窮し、生活に困りごとを抱えている個人・世帯を対象に、お米やレトルト食品、インスタント食品、おやつなどを段ボールに封入した食品セット(「くらし応援セット」)を60箱分作成(購入)し、当該支援対象者や各町村社会福祉協議会へ提供しました。提供に際して、当該支援対象者は、本会の相談・就労支援員と面談を行い、支援員が本人の生活課題等を聞き取る中で、困りごとの解決に向けて就労支援や家計改善支援等を行っています。「くらし応援セット」提供による食の支援と就労支援などの自立に向けた支援を並行的に行うことで経済的自立という目標に向け、より厚みを持った支援が実施されました。また、「くらし応援セット」は今後、本会の支援対象者となる方で食の支援が必要な方へも適宜提供するため、数箱程度を本会で保管しています。また、各町村社会福祉協議会へ「くらし応援セット」の提供を行った際には、事前に「くらし応援セット提供事業」に関する案内チラシを作成しました。新型コロナウイルス感染症により、経済的に困窮している個人や世帯から各町村社会福祉協議会へ相談件数(生活福祉資金貸付の申請状況)が増加している現状を鑑みて、ひとり親世帯や低所得世帯など、緊急的に食料支援を希望する方へ適切に食料が提供されるようチラシを用いて案内をしました。なお、「くらし応援セット」提供にあたる商品の購入、段ボールへの封入、配送作業は、商品の購入から配送までに要する複数の工程を一括して行うことのできることから、ホームセンターに依頼を行っています。 ② 本会で相談を受け付けた支援対象者のうち、鍋や洗剤など生活に必要な日用品が経済的な理由から購入できないケースや、生活用品を所持していたとしてもガスや電気などのライフラインが数ヶ月分利用代金を滞納してしまったことで、利用停止になってしまうケースがあります。そうした事態に対応するため、鍋やカセットコンロなど調理用品や洗剤や歯ブラシなどの衛生用品を購入しました。購入したものは本会で管理し、必要に応じ当該支援対象者へ提供いたします。

本助成金による活動の成果
・「くらし応援セット」を提供した本会の支援対象者から食品提供に関する感謝の言葉がたびたび聞かれ、本人の経済的・精神的負担の軽減や信頼関係の構築につながりました。 ・現在本会で運営しているフードバンクは時期によって、在庫食品の偏りや在庫不足が生じてしまうため、本助成金を活用することで支援対象者への十分な食品の提供を行うことができました。 ・鍋やカセットコンロなどの生活用品を本会で常備することで、今後生活用品の支援が必要な相談者が現れた際に、迅速に提供できる体制を整えることができました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
本会では、フードバンク事業において提供された食品・日用品を収納する場所が限られているため、「くらし応援セット」提供事業を実施する中でも、食品が段ボールに封入された「くらし応援セット」を保管する場所を確保することが大変でした。そのため、今後食品を収納する棚や倉庫の購入も含めて財源を確保することを検討したいと考えています。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/pg/fukushimakenshakyo/posts/?ref=page_internal