収入が減少した人のための食料支援事業

団体名 フードバンクかすがい

都道府県 愛知県

助成額 70,000円

活動開始日 2020/10/26

活動終了日 2021/3/2

助成金で行った活動の概要
新型コロナウイルスが流行したことで、経済的な影響を受けたひとが多くいます。私たちは以前より生活困窮者への食料支援をしていますが、これまでに依頼してくるひとは障害があるひとや高齢者が大多数でした。それが2020年は変わりました。見た目には健康で、働き盛りの年齢の人からの依頼が増えました。仕事をしていないわけではないけれど、勤務時間が減ったため生活費が足りなくなったというような実態です。このような事例をふまえ、以前よりやってみたかった「児童養護施設出身者の支援」に挑戦することにしました。コロナ禍のニュースで、仕事や学校がなくなったため実家に戻るという例が紹介されていましたが、養護施設出身者には実家はありません。仕事が無くてもアパートを引き払うわけにはいかない、そんな後ろ盾の無い彼らに食品を届けようと思いました。問題は、どうやって対象者とコンタクトをとるか、その方法です。まずは、普段から交流のある里親さんや児童養護施設に協力してもらって、そこから独立した人を対象にすることとしました。次に児童養護施設出身者を支援する「なごやかサポートみらい」さんや「ルーキーズ」さんに、対象となる人への宣伝告知をお願いしました。また母子寡婦福祉会へも食品をお届けして会員である母子家庭で利用してもらいました。

活動日数 36

支援対象者実人数 335

支援対象者延べ人数 1964

参加ボランティア実人数 7

参加ボランティア延べ人数 45

本助成金による活動の成果
児童養護施設出身者を対象に、希望者へ各段ボール一箱づつ食品を郵送した。合計38個。希望者を募る際には、市内の里親・ファミリーホーム・自立援助ホーム、ほかに施設出身者のサポートをする団体などの協力を得た。 増加する食料支援の要望に応えるために、名古屋の大規模フードバンクに行き食品を分けてもらった。 寄付された野菜を毎月一回開催される市内の子ども食堂に届けた。母子寡婦福祉会へ月に一回野菜を含む食品届けて、会員で分けてもらった。 放課後等デイサービス職員から、利用している子どもの家庭が食料支援が必要な状態にあるとの相談があり、食品を提供した。フードパントリー(食品配布会)を開催し、32組の子育て世帯へ野菜などを配布することができた。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
放課後等デイサービスで利用者(子ども)の家庭に支援が必要なことが発覚するケースが続いた。もともと施設は家庭内事情を把握しているし、日常的に子供のことで相談しているため変化が見つけやすいのかもしれない。今後、相談を待つのではなくこちらから放課後等デイサービスにアプローチして要支援家庭を見つけられるようにしたい。もうひとつ、児童養護施設出身者の支援をどのような方法で行うかについて、これまで個々を確認できないことがネックになっていたが、既存の施設出身者支援団体と協力することでいくらかは可能になると分かった。この方向で拡大していきたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=3675716449131907&id=527116327325284