みんなの想い合いプロジェクト

団体名 特定非営利活動法人 NO BORDER

都道府県 山口県

助成額 700,000円

活動開始日 2020/11/15

活動終了日 2021/3/20

助成金で行った活動の概要
見た目などの「規格」により大量に発生した「規格外野菜」を抱える一次産業者(農家)。コロナ禍でますます野菜たちが行き場を失っており規格外や廃棄寸前野菜が増加している現状を踏まえ、規格外野菜を仕入れます。また障がい者就労環境も本人の望む職に就く以前に、選べず賃金も低く自立とは程遠いの現状です。合わせて新型コロナウイルス(以下コロナ)の影響で失業者が増加し、経済的な弱者が増加する中で、子どもたちに栄養価の高い美味しい野菜や野菜を使った加工品を届け支援する活動を「2020.11.15」「2021.1.31」「2021.2.28」「2021.3.20」で実施しました。総勢156世帯(延624人)の家庭に対して「規格外野菜のピクルス」「規格外野菜の詰め合わせ」を配布支援することができました。また農家さんの取材を実施し「食べる人を想い丹精を込めて野菜を育てている様子」、規格外野菜や廃棄野菜が発生してしまっている現状を記事に起こし、チラシ(支援品に同封)・特設サイト・SNS等で告知をしました。特に3/20については光市内の小中学校3600人に対し学校を通して全戸配布を実施、広く今回の事業の周知につながったと実感しています。 食べた方からの声として「すごく美味しかった」「野菜嫌いの子どもがバクバク食べました」「またやってほしい」との声を多数頂きました。また障がい者就労支援施設からは障がい者就労人数は調整不足で少なかったが健常者・障がい者に関係なく、「作ってくれた人を想い」「食べる人を想って」一緒に調理できたことでとても貴重な体験となりました。今後も引き続き活動を一緒にしたいと声を頂きました。

活動日数 15

支援対象者実人数 624

支援対象者延べ人数 624

参加ボランティア実人数 110

参加ボランティア延べ人数 110

本助成金による活動の成果
成果の実数としては【支援数】624人(156世帯) 【チラシなどによる周知数】3600世帯+ホームページアクセス数1500 となりました。数値では計り知れませんが、本事業に関わって頂いた農家さんからは「自分が大切に育てた野菜を今までは使い道が無く泣く泣く捨てるしかなかった規格外野菜を障がい者や子どもたちが大切に扱ってくれて食べる人を想って調理、子育て家庭や経済困窮家庭に配布してもらえたことで自分も買い取って貰えて少しだけど所得も上がったし何より社会の役に立てるのが嬉しい」と感激の言葉を頂きました。そして参加してくれた子どもたちや親からは「今まで気づきもしなかった食材ロスの問題に気づくことができたし、障がい者の方や農家のお母さんと一緒になって楽しく調理ができて子どもたちにとっても貴重な体験と勉強になりました。そして野菜嫌いな我が子が美味しいとたくさん食べる姿が印象的でした」と多数の声を頂きました。「天候に左右にされ不安定な所得の中でも大切に育てられた野菜を規格外だからと捨てなければいけない」課題がある一方で「障がい者の就労機会が圧倒的に少ないこと」、「コロナにより生活困窮が進み支援を必要としている家庭が増えたこと」など多くの方に問題提起と複数の課題の要素を掛け合わせることで解決の道があることが周知できたことが最大の成果だと感じています。余談になりますが、参加してくれた子どものある子が「大きくなったら僕がこの野菜事業をやりたい」という子が現れました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
【一次産業(農家)について】規格内品も「手間とは不釣り合いな取引価格」であること。想像以上に「見た目や見た目が揃っていることへの執着」が小売業界に根深くあること。農業の担い手不足が深刻であること 【障がい者就労について】健常者の理解が低すぎることを痛感しました。直接ではなくコロナ禍であることもあいまってだとは思いますが「障がい者が加工してるの?」という声が聞こえてくる程でした。今回携わってくださった障がい者の方はむしろ、農家さんが想いを込めて育てた旨を伝えたところ、まるで宝物を扱うように野菜を扱ってくださり、それを見た農家のお母さんは涙されていたのが印象的でした。 【野菜加工について】2021年6月から食品製造・食品管理の国の基準が変わることで本事業で実施した「野菜ピクルス」が今の形では継続が難しいという課題が見えました。今回の助成事業で見えた課題やポイントをベースに自転する仕組みづくりが急務だと感じました。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://omoiyasai.wixsite.com/omoiai