都道府県 岡山県
助成額 734,336円
活動開始日 2020/9/1
活動終了日 2021/3/31
助成金で行った活動の概要
岡山県内の子ども支援団体、生活困窮者支援団体、障がい者支援団体などがネットワークを作り、食料の受け入れをし、SNSを活用してなるべく地元で利用できるよう分け合っている。生協やJAなどからの野菜、電力会社や一般の企業からの災害備蓄品、生産者や小売りなどの会社、農家や個人からの提供、団体の取り組むフードドライブ活動などから臨機応変に食料の受け入れ、提供を行っている。その中で主食であるお米がうまくやり取りしたいという課題がずっとあったため、この助成金を活用して日々の活動の中から見えてくるお米に関するニーズや情報を集め、保冷庫の購入や一気に提供されるα米の運搬や分配について整理した。①保冷庫を購入して申し出のあったお米を保管し、要望に沿って提供できる体制を作った。②支援団体から、別の団体や個人に分けるための備品を購入し、作業効率を上げた。③SNS(LINE)を活用して、大量の提供申し出のあるアルファ米が効率よく運搬分配できるようなグループを作った。④岡山県内には複数のフードバンク活動団体があるので、近くで提供できるよう簡単なチラシを作成した。
活動日数 212
支援対象者実人数 6000
支援対象者延べ人数 14000
参加ボランティア実人数 170
参加ボランティア延べ人数 2500
本助成金による活動の成果
日々、食料を受け入れ、必要な団体に提供し、そこから必要としている人に配布してもらうというネットワーク型でフードバンクの活動をしていますが、今まで、懸案になっていた「お米」の受け入れ、保管、提供についての情報交換をしながら、岡山県内でうまくお米のやり取りができる方法を考えました。この助成金の決定前にいただいた「草の根」助成で県北の津山市にお米の保冷庫をまず購入し、秋の収穫期の新米と古米の入れ替えのタイミングでお米をいただき、保管しました。津山市の活動から、提供の申し出はかなりあることがわかり、できるだけ大きい保冷庫を設置した方が現実的であることがわかり、県の西部の笠岡市の拠点には、当初の予定を変更して、なるべく大きな保冷庫を設置することとしました。津山市、笠岡市の拠点を担っている団体は設置スペースがあるので保冷庫を設置することとしましたが、県南の岡山市では、そのような団体がないため、SNS(LINEグループ)を活用して、提供の申し出があった場合には、すぐさま、分配できるような体制を作りました。岡山県内には、私たちフードバンク岡山を含み、数多くのフードバンク活動をする団体があるため、寄付先がわかるようなちらしを作成し、提供者に近くの団体をお知らせできる方法を考えました。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
お米はとても喜ばれますし、生活困窮者を支えるためには不可欠なのですが、重くて運ぶのに時間、労力、輸送の料金がかかります。また、個人に配るには、小分けをするという作業も必要となります。フードバンク岡山では、支援団体までの提供になりましたが、そこから先の提供についてのニーズや情報提供が必要になります。日々の記録や管理の業務を行うための専任者をおくほどの量ではなく、みんなで協力し合ってやっていますが、かなり煩雑で各団体のストレスになってしまうような気がします。情報発信も必要ではありますが、なかなかたいへんです。本体事業(支援活動)を行う足かせにならない方法を探したいと思います。また、今回はチラシの作成に終わりましたが、提供していただけるみなさんがインターネットで検索した時、近くの団体がすくわかり連絡が取れるような仕組みが作れるといいと思います。お米と災害対応のα米とを併用しながら、困った時には身近なところで主食が提供できる体制が作れればよいと思います。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/Foodbankokayama/