都道府県 宮城県
助成額 682,180円
活動開始日 2020/9/1
活動終了日 2021/3/31
助成金で行った活動の概要
本助成金を利活用させていただき、生活困窮者向けのフードパントリーを実施させていただきました。二か月に一度の子ども食堂開催時に同時開催し、かつ子ども食堂を開催しない月にもフードパントリーを実施させていただきました。当初は、支援者も少なかったものの、令和3年2月開催のことも食堂時は約150食のお弁当の配食が30分程度で完売致しました。令和2年9月から令和3年3月までの活動支援者は、延べ583人、食材等数量延べ1926キログラム。地域の小中学校を中心に学校からチラシを配布してもらったり、児童館や乳幼児と保護者が集うような行政施設等にもチラシを置かせてもらい、広報、告知に努めました。ただ、パントリーを受け取りに来る、或いは荷物が送るだけではなく、コロナ渦の中、限られた時間内で来場いただいた方が見て楽しめる「ポップコーン」や「チョコフォンデュ」などの実演を実施するなど工夫しました。地域の農家さんや社会福祉協議会、フードバンクさんなどとも連携を図り、地域一体となって、本事業を進めてきました。食材を受け取った子供たちは、皆笑顔で帰路につき、アンケートでは「おいしいお弁当ありがとう」「コロナ渦の中、食べるものの心配が少しだけ減り、助かりました」などという意見をいただきました。地域のなくてはならない居場所として、かつ生活困窮者向けの配食活動などが支援の一助になったのではないかと思います。一人じゃない、ここに支える人がいるということ、一人で悩まず、困ったときに声をあげてほしいということを広報してきました。幸いなことに、大きな事件事故もなく年度末を迎えられることに感謝しています。継続した活動となるよう、引き続きご理解とご支援をお願い致します。
活動日数 29
支援対象者実人数 184
支援対象者延べ人数 583
参加ボランティア実人数 6
参加ボランティア延べ人数 33
本助成金による活動の成果
コロナ渦における生活困窮者の家庭に食料品等を届けることが出来て、受け取った家庭からは、感謝の声がたくさん寄せられました。毎回送られてくる箱を開けて、喜ぶ子供たちの笑顔、給食などがない週末の食事の心配が少しだけ減ったという声、支援に心から感謝しているとの声がたくさん寄せられました。ひとりじゃない、地域が周りが支えているということが構築されたと思われます。食材だけではなく、紙風船などのちょっとした玩具を同封することによりコロナ渦で外で思うように遊べなくなった子供たちのストレスの解消に役立ち、その紙風船をきっかけに親子のコミュニケーションが取れたりと思わぬ効果が現れたようです。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
生活困窮者のアンケートを実施すると、大半がシングルマザーであり、中には子供が6人という大所帯の家族もおりました。行政の支援を受けられる所得から少しだけ外れた世帯が大半であり、元夫のDVから逃れてきたシングルマザーや元夫の借金から逃れてきたシングルマザー、未就学児を抱え就活もままならないシングルマザー、生きる術である食に不安を抱えながら、ギリギリの生活を続けていることが把握出来ました。どのご家庭も、子供たちの将来、進学、学習などの悩みを抱え、それに伴う経済的支援が叶わないのではないかという不安を抱えていることがわかりました。限りある財源を最大限に利活用し、費用を節約するため、可能な限り食材については、引き取りを基本とし、また、学習支援や悩みごとの相談窓口を開設しながら様々な支援に努めたいと考えています。しかしながら、今後の取り組みとして、支援は継続するものの、自助努力も必要と考えていることから行政等の支援窓口など社会福祉協議会さんにも参加していただき、相談会を会場に設けることを考えています。