子どもの居場所、自立支援団体などに対する支援のためのフードバンク整備事業

団体名 フードバンクさが

都道府県 佐賀県

助成額 793,045円

活動開始日 2020/9/1

活動終了日 2021/3/31

助成金で行った活動の概要
【1】冷凍冷蔵品提供に係る、クーラーボックス及び保冷材の貸し出し事業:コロナ禍が続く中で保冷が必要な給食用食品の寄贈及び食品提供企業から冷凍食品の提供に関する提案があっており、これに対応し、寄贈側と提供先とをつなぐにあたって事故ゼロを目指すためクーラーボックスと保冷剤を一定期間貸与した。コロナ禍の影響で各団体の活動及び出向く機会が減少する点をふまえ、年度単位での貸し出しを行うこととした。 活動時期:2020年9月~2021年3月 短期貸出5団体 長期貸出6団体 【2】コロナ禍の影響を受けた大学生(留学生含む)への食品提供事業:コロナ禍が続く中で、帰省もできずアルバイトも難しくなり経済的な面で学校生活に支障をきたす大学生が増えており、フードバンクとして食の面で支援を行う。学校と連携し苦境にある学生(留学生含む)をピックアップしてもらい、コーディネートを行った上で食料を配送した。途中コロナ禍のため大学内での開催ができないケースが発生したため、大学近隣の公民館を借用し配布会を開催した。 活動時期:2020年9月~2021年3月 対象施設:佐賀大学(医学部含む)、西九州大学、佐賀女子短期大学、その他大学生 【3】ウィズコロナに対応する、食品提供施設の環境整備事業:コロナ禍が続く中、食品提供を行う事務所・倉庫の環境整備が急務となっており、第一に対面時の空気環境を改善すること、また、消毒や検温を行うことで感染拡大リスクを軽減した。 活動時期:2020年9月~2021年3月 【4】ウィズコロナに対応する、啓発及び交流機会の創出に伴う環境整備事業:コロナ禍が続く中、できる限り対面・接触を減らすべく学習会や情報発信イベントの代替案を実行するために事務所のネットワーク環境を整備した。 活動時期:2020年9月~2021年3月

活動日数 60

支援対象者実人数 1975

支援対象者延べ人数 12250

参加ボランティア実人数 15

参加ボランティア延べ人数 200

本助成金による活動の成果
コロナ禍において苦境にある困窮家庭や大学生(主に留学生)に対して食品を支援できた。また、多くのマスコミ取材を受けたことで地域の身近な問題であると伝えることができた。 実際、報道後多くの方より食品提供や寄付のお問合せを受けた。また、これを機に食品ロス問題がいかに大きな影響があるか、同時に活用すれば多くの人の助けになることを、実例をもって提示することができた。コロナ禍における安全、衛生への意識の高まりは、フードバンク運営に多くの気づきをもたらした。入場者に対し消毒・検温の徹底をお願いする中で運営側の意識も進化し、食品を安全に提供することの難しさを寄贈元、提供先と合わせて実感できたと考える。学習会や実演も少しづつ双方が「腑に落ちて」いってもらうことをテーマに行うことができ、併せて冷凍・冷蔵品の取扱いについてもクーラーボックスの必要性を実感していただくことができた。食品の取扱いを行うため、直接的な接触は避けられないが、今回の助成をいただき、できる限り会議やミーティングをオンラインへと移行した。学習会や講演会に関してはハイブリッドとし、会内の会議はZOOMやLINEを活用し、スタッフや来場者から感染者を出すことなく事業を行うことができた。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
9月以降の事業ということで一見コロナ禍のピークは過ぎたように思われたが、その影響はむしろ進行形で、悪化している点を多く感じた。多くの子ども食堂が再開を断念し、そうでないものも形態の変化を余儀なくされた。また、学生支援も先が見えない中、一時的な食糧支援では大学を去る学生の増加を止めることはできないとも感じた。金銭面、特に将来の就職にかかわる問題を解決できなければ本当の学生支援にはつながらず、自立支援団体、国際交流団体など複数の団体と更に連携する、多面的、多層的な支援の必要性を痛感した。もう一歩踏み込んだ支援が行えるか、検証と行動が求められていると考える。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://fb-saga.org/news/2021/03/867/