東京都北区在住のひとり親世帯や生活困窮者のためのフードパントリー事業

団体名 一般社団法人SHOIN

都道府県 東京都

助成額 289,020円

活動開始日 2021/10/6

活動終了日 2021/12/22

助成金で行った活動の概要
フードパントリーらららは、第2・4水曜日18:00~20:30社会福祉法人さざんかの会共同生活援助・短期入居施設ファミーレらららにて実施していきました。1回あたり44世帯136名に多くの食品をお渡ししていきました(のべ816名)。またパントリー開催日にやむを得ない理由で当日欠席のご連絡をいただいた方に、宅配も実施していきました。月2回の活動ではありますが、継続していることで利用者の皆様もパントリー開催日や宅配時で、様々な相談などを受けることも自然と増えてきました。中学生のお子様がひきこもってしまってそういったことの進路の相談や、コロナ禍もあり収入の減少と離婚調停による不安の相談、シングルで3人のお子様を育てながら専門学校に通われて心身ともに疲弊されている方の相談などがあります。全てに明確な回答をお伝えすることはできませんが、フードパントリーがそういった悩みを吐き出したり、意見を参考にしていただいたり、時間行政の支援機関や補助制度や民間活動団体などの情報を紹介させていただく時間になったと思っています。当初本助成を活用して野菜などの生鮮食品を追加購入することを計画しておりましたが、セカンドハーベスト・ジャパンからタイミングよく野菜を多く受け取ることができましたので、食材購入費は計画時よりも少なくなりました。

活動日数 6

支援対象者実人数 136

支援対象者延べ人数 816

参加ボランティア実人数 5

参加ボランティア延べ人数 30

本助成金による活動の成果
これまで開催日2日前月曜日にセカンドハーベスト・ジャパン倉庫から食品を受け取り、弊団体で借りている倉庫に食品を一時保管していましたが、開催日当日の受け取りに変更することもできた他、本助成金で購入させていただいクーラーボックスや保冷剤を使用して、冷凍食品や冷蔵食品を比較的容易に利用者の方にお渡しすることができました。また開催当日の食品受け取りにより一時保管の期間がなくなったものの、本助成金で冷蔵庫(一部冷凍庫と一体型)を購入させていただいたことで、宅配の方にも冷凍・冷蔵食品をお届けすることができ喜んでいただけました。これまで同じ様な食品となってしまったり、時には品数が少ない開催日もあったりしましたが、本助成を活用させていただいたことにより、これまでよりもたくさんの食品とバリエーションにとんだ食品を利用者にお届けすることができました。また冷蔵庫にはフードパントリー開催後に余った要冷蔵や生鮮食品を保管し、北区フードパントリーネットワークに加盟する別団体のフードパントリー開催日にその食品をお渡しして、そちらの利用者にお配りいただくことができました。また安定した活動を継続できたことにより利用者も安心して来所いただける他、宅配を充実できたことによって拠点型としてのフードパントリー機能だけでなく、一部アウトリーチ型の機能も果たすことができました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
事業を実施する中で最も感じたことは、心身の不調がある利用者が多くいたということです。これはコロナ禍も大きく影響しています。収入の現状や他者との関わりの減少、実家や身内など本来ならもっと頼れる方と会うことができないなど、様々な要因はあるもののそういった方が多くいらっしゃいました。フードパントリーとして拠点型で開催して食品を渡すだけでは十分でなく、宅配によるアウトリーチや我々が別事業として取り組んでいる月に一度登録されたご家庭にプレゼントを持って訪問し、お子様の様子を確認するといったアウトリーチ型の見守りとも連携してく必要があると再確認することができました。また今後の展開として、コミュニティ・フリッジ(まちの冷蔵庫)を開催して、ひとり親世帯などが食品をいつでも取りに来れる様な仕組みも構築していきたいと思います。毎週第2・4水曜日18:00~20:30と限られた時間で開催していますが、それによってより多くの方を受け入れることが可能となります。現在の借りている倉庫では難しいので、よい立地の倉庫(事務所)を確保したり、そこにスタッフを配置したりといった課題はありますが、計画していきたいと思っています。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://shoin-tokyo.com/



寄付してくれた人へのメッセージ
利用者の方はとても喜んでいただいております。中には涙を流される方もいらっしゃいます。皆様に誠に感謝いたします。ありがとうございました。