生活困窮者やひとり親世帯、こども食堂への食料支援事業

団体名 社会福祉法人 大和市社会福祉協議会

都道府県 神奈川県

助成額 640,000円

活動開始日 2021/7/1

活動終了日 2021/12/28

助成金で行った活動の概要
 助成金を受けて、市民や企業等から食料品の寄附を受けた際に計量するための重量計を購入するとともに、多くは食料支援を行うためのお米や缶詰、レトルト食品、カップ麺等の食料品の購入に活用させていただきました。従前から「もったいないから ありがとうへ」のキャッチフレーズで、市民や企業等から1か月以上の賞味期限が残っている食料品の寄附を受け、自立相談支援事業や小口資金の借受相談者、市行政への相談者等に食料支援を行ってきていますが、新型コロナウイルスの影響が長期化するなか、総合支援資金特例貸付や住居確保給付金の相談者、さらに市行政から、特にひとり親世帯への食料支援の依頼が増加してきていたため、本助成金を使って食料の確保に困難を抱える方に対して支援を行いました。①本会への相談者や市行政からの案内で、必要のある方には随時食料支援を行い、令和3年7月から12月までの間に229人(世帯)に対し、本会窓口において食料を提供しました。②食料の確保に困難を抱えているにも関わらず、相談先がわからない等で相談窓口につながっていない方に対する支援をメインとして、10月と12月にあらかじめ日程を周知し、予約申込者に対して食料支援を行いました。10月は21日(木)・22日(金)の2日間で63人(世帯)、12月22日(水)は58人(世帯)に対して支援を行いましたが、ふだんは提供できない肉や野菜、パンなども渡すことができました。また、併せて市民や企業等からの寄託品であるトイレットペーパーや洗剤など必要な日用品を持ち帰っていただくことができました。さらには、県央大和ケータリング協会が両月ともキッチンカーを出してくださり、焼きたての焼きそばも皆さんに持ち帰っていただきました。③市内でこども食堂を運営している6団体の多くが新型コロナの感染リスクを考慮して開催を控える一方で、必要な家庭には弁当の配布や配達に切り替えて実施しているため、11月に1団体あたり30㎏のお米を提供しました。④市民や企業、団体から食料品の寄附を受けた際には、寄附件数は管理していたものの重量管理は行っていなかったため、60㎏まで計量が可能な重量計を購入しました。寄附をいただいた食料品は、重量計納入後の9月15日から12月末までの間で1,509㎏に及び、随時行っている食料支援の他、10月と12月にも提供しました。

活動日数 181

支援対象者実人数 177

支援対象者延べ人数 350

参加ボランティア実人数 10

参加ボランティア延べ人数 13

本助成金による活動の成果
本会では、これまでも食の確保が困難な方に対して支援を行ってきておりましたが、相談機関や窓口につながっていない方へ周知するというねらいをもって10月21日(木)・22日(金)12時から19時までの間、12月22日(水)13時~18時の間、それぞれ事前予約制により食料支援を行い、10月は2日間で63世帯、12月は58世帯に食料を提供することができました。特に、継続して支援が必要と思われる方に対しては、都度声かけして次の来所を促すことにより、安定して生活を送れるよう支援ができました。市民等から寄附を受けた食料品を必要な方にタイムリーに提供できるとは限らないため、食料品の寄附は、原則として1か月以上賞味期限が残っていることとしていますが、10月に行った食料支援では、通常は提供できない肉やパン、野菜を助成金で購入して支援することができ、さらに12月には安心してお正月を迎えていただくことを目的に、お米やお餅、きな粉、しょうゆ等を支援する予定でしたが、タイミングよく、市民からフライドチキンの商品券の寄附を受け、クリスマスプレゼントとしても食料支援を行うことができ、皆さんに生活に張り合いをもってもらうことができました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
新型コロナウイルスの影響を受け、多くの方が就労機会の減少や失業等により生活に不安を抱えています。本会の食料支援につながっている方だけでなく、相談できる窓口がわからない等のために行政も含めてつながりのない方に対する周知方法が課題となっています。 10月と12月の食料支援を行うにあたり、当初は行政、社協ともにつながっていない方からの申し込みを優先するため、通常食料支援している方に対してはあえて案内を行わず、ホームページやフェイスブック、市役所掲示板への掲示、タウン誌への掲載のみ(12月は社協だよりにも掲載)としましたが、申し込みが少数であったため途中からそれぞれの相談窓口等で案内してもらうことにしました。また、食料支援を行った方にアンケートを行った結果、社会福祉協議会を知っている方は多いものの本会が食料支援を行っていることを知らなかった方も多く、制度やサービスを含めて必要な方に必要な情報が届くようさらに工夫を重ねていく必要を感じています。 食料支援を行ううえでは、継続していくことの必要性を改めて確認したところであり、今後も窓口での提供はもちろんですが、少数でも生活に困窮しているにもかかわらず、どこにもつながっていない方への周知の必要から、事前予約制による食料支援を行うこととします。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://www.yamato-shakyo.or.jp/archives/6285
https://www.facebook.com/yamatosishakyo/posts/1544159265955198



寄付してくれた人へのメッセージ
中央共同募金会の「赤い羽根新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン フードバンク活動等応援助成事業」のためにご寄附をしていただいた皆さまに心よりお礼申し上げます。本助成金により生活に困窮している多くの方々に食料支援を行うことができ、また継続して支援していく必要性を再確認することができました。