赤ちゃんから青少年までの支援要する子育て家庭(コロナ禍で収入減・ひとり親世帯・外国人の子育て家庭)のための、食支援と心の育成事業

団体名 特定非営利活動法人はちのへ未来ネット

都道府県 青森県

助成額 540,000円

活動開始日 2021/4/1

活動終了日 2021/12/28

助成金で行った活動の概要
赤ちゃんから青少年までの支援を要する子育て家庭(コロナ禍で収入減・ひとり親世帯・外国人の子育て家庭)に、弁当、コメ、食材の宅食という形で、つながりを絶やさない継続的な支援として毎月行った。各家庭チラシ及び、SNS配で行い広く周知、これまで把握できなかった支援対象家庭の発掘と、相談窓口の併発やSNSでの相談も実施した。また、宅食には、子どもが一人でもできるレシピや、米などの食育啓発と同時に、放課後子ども教室等とも連携して、工作キッドなど準備して配布、家庭教育の推進も行った。12月のクリスマスには、「プレゼントの木」を実施。様々な事情を抱えた子どもたちが、希望のものをオーナメントに書き、一般県・市民が品物をプレゼントする仕組の事業だったが、今回は宅食事業の連携もあって、377個(名)にプレゼントを贈ることができた。年末の宅食では、多くのご協力のもと、年越し用食材を提供することができ、支援を要する家庭の把握につながった。

活動日数 100

支援対象者実人数 250

支援対象者延べ人数 2,000

参加ボランティア実人数 20

参加ボランティア延べ人数 100

本助成金による活動の成果
コロナ化で多くの事業が規制される中、支援を要する子どもたちの顔がますます見えなくなっている状況が続いていたが、パクパク・モグモグルーム(子ども食堂)の活動を、食材を提供する宅食に切り替え実施したことは、つながりを絶やさない継続的な支援となった。定期的に安定した支援を行うためには、協力品だけに頼るには難しい現実があったが、この度の助成で、安心して事業を計画、周知、実施できたので、マスコミの後押しもあって、食材提供者や新しい支援者ともつながり、大きな財産となった。さらに、事業周知を確実に行えた結果、見えにくい困窮家庭の発掘につながった他、なかなか情報がいきわたらなかった、外国人子育て家庭・母子支援施設や福祉・教育行政からの問い合わせや、個別の毎月の問い合わせも増え、事業の必要性が明確になった。今回の宅食事業を通して、県の社会福祉協議会の協力も得、新しいネットワークが構築されたことは、この宅食事業が緊急的な支援にとどまらず、今後も継続的に行えると思う。また、行政との連携も深まり、NPOと行政の役割を共有することで、迅速な支援につながった家庭もあり、今後も連携を深めていきたい。宅食と連動して、クリスマスに開催した「プレセントの木」では、助け合いの精神のもと、広く県民の皆さんの協力と支援をいただけたことは、NPOが地域の中で、パイプ役としての役割を明確に遂行できた結果だと思う。この事業は、支援を受けた家庭も、支援をした皆さんも一つになって、未来を担う子どもたちの夢や希望のために、安心して暮らせる地域づくりに大きくつながった。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
青森県は、最低賃金も全国レベルには程遠く、ひとり親世帯の割合や生活保護申請もこれまで以上に増える中、コロナ禍で子どもを取り巻く状況はますます厳しくなると考える。しかし、貧困や事情を抱えた子ども・家庭の把握は難しく、実際、SNSの相談窓口を開設しても、利用者は少なく、弱い立場の子ども、女性、外国人の子育て家庭は、なかなか声を上げられないのが現実だった。同時に必要な情報がわからない、話を聞いてくれる人がいないなど、日々の生活に余裕がなく、地域でも孤立する様子があった。子どもたちが抱える家庭の事情や支援を要するそれぞれの個性も複雑で、今後も格差がますます広がることが考えられる。学習支援も、ひとりひとりの特質や事情にあった支援を行うためには、多くの支援者が必要で、行政も含め、家族ごとケアできる居場所がこれからさらに必要と考える。そのためには、場所、人、資金、運営スキルなど、NPOの基盤強化していく必要があることをあらためて感じた。今後も、今回取り組んだ宅食の事業の実績をPRしながら、広く事業の必要性を訴え、協力を募り、安定した資金の確保・人材の確保のため、チラシやSNSで広く発信を行って行きたい。行政とも連絡を密にし、協働事業や支援・相談事業の提案行い、この事業で養われたネットワークを利用して、子育て家庭間の格差をなくし、全ての子どもたちが地域の中で、夢や希望を持って暮らせる地域、誰一人取り残さない、安心安全に子どもたちが生活できる地域づくりを継続していきたい。宅食は事業終了後も月1回と必要な家庭には随時行い、学習支援も食堂とタイアップしながら、コロナ禍の状況を見ながら、再開したい。資金面については、今後も、助成金等にも応募し、未来ネットの自主事業費を充てるほか、寄付や協力金を募ることで、安定的な資金の確保につなげたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://hachinohe-mirainet.com
www.kodomohacchi.com



寄付してくれた人へのメッセージ
この度ご支援ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。 はちのへ未来ネットは、子どもと親が、夢と希望を持って幸せに暮らせる地域づくりを目指して、だれひとり取り残すことのない社会実現のために、今後も事業を企画運営して参ります。子どもの支援はすぐに結果として目には見えませんが、皆様のご支援が、きっと子どもたちの輝く未来へとつながっていくと信じております。今後ともご理解とご協力をお願い致します。