都道府県 愛知県
助成額 700,000円
活動開始日 2021/9/1
活動終了日 2021/12/26
助成金で行った活動の概要
今、「私たちにできることは何か。」この原点に立ち戻り、真に支援を必要としている子どもやその家庭に支援を差し伸べる最善の方法は何か。このことを徹底的に話し合った結果、我々だけでは真に支援を必要としている家庭がわからないため、市役所子育て支援課と市社会福祉協議会へ相談に行きました。特に個人情報を保有している子育て支援課との協議では、簡単には個人情報であるため開示することはむずかしいとの回答でしたが、何回も協議を重ねる中で、子育て支援課が支援対象としている家庭へ希望調査を行っていただけることになりました。そして、当初26世帯から手があがり、今度は個人情報を絶対に漏らさない誓約を市と取り交わし、情報を開示していただくことができました。子ども食堂に情報開示を了承していただいた家庭に、9月から12月までの第4月曜日の夕方、お弁当、食材等をボランティアスタッフが宅配させていただきました。宅配時には声掛けを行い、母親の様子、子どもの様子、そしてできる限り家の中の状況を確認し、変わった様子がある場合には、子育て支援課へ情報を伝え、確認していただくという見守り活動も併せて行いました。また、宅配時にはお母さんから食材などのリクエストを聞き取りし、今必要としている食材等を購入しました。また、12月の宅配では、クリスマス前ということもあり、できるだけ家族でクリスマスのお祝いができるようクリスマスケーキやもも肉そして簡単なプレゼントを配らさせていただきました。子どもたちは、大喜びでしたし、あるお母さんは目を真っ赤にして、クリスマスだけど子どもたちに何もしてやれないと悩んでいたところへ、ケーキやプレゼントをいただいて本当にうれしいです。生きていればいいこともあるんだ、子どもたちと頑張って生きていきます。と涙を流して喜んでいただきました。私たちスタッフもこの活動のやりがいや大切さを感じましたし、普通の生活がむずかしい家庭もたくさんあり支援することの大切さ、使命感を新たにいたしました。このように今、真に支援を必要としてみえる家庭にこの助成金を活用し支援できましたことに感謝いたします。
活動日数 4
支援対象者実人数 133
支援対象者延べ人数 500
参加ボランティア実人数 21
参加ボランティア延べ人数 79
本助成金による活動の成果
本事業を実施するにあたり、ボランティアスタッフ全員で活動内容の話し合いを行いました。今までの活動では、地域の防災コミュニティセンターで子どもからお年寄りまで、地域のコミュニティ再生のため子ども食堂を媒体として活動を行い、食事の提供や本の読み聞かせ、レクリエーションゲームなどを行い、250人から300人を超える人が集まり、まさに地域のコミュニティの場づくりの一翼を担ってきましたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、多くの人が集まることができなくなったため、今回は、真に困ってみえる人たちを応援できないかという意見でまとまり、行政や社会福祉協議会と協議を重ね、重大な個人情報を絶対に漏らさないと誓約をした上で、行政連携が実現いたしました。行政連携ができ子どもの支援を行うために、ひとり親家庭の支援を行うことにしました。ひとり親家庭では、コロナ禍の中で仕事が減ったり、子どもが病気のため仕事に行けない、親自身の体の調子が悪く仕事に行けないなど、話を聞いてみると本当に厳しい現実が見えてきました。そのような中で、月に一度ではありますがこの助成金を活用させていただき、お弁当や食材等の宅配を行いました。宅配時にスタッフが母親に声掛けさせていただいて出てきたのが、先ほどの現実であります。母親の皆さんは、子どもたちを食べさせることで精一杯、今回のようにお弁当を宅配していただくと気持ちのゆとりが少し生まれ、子どもの会話がはずんだり、子どもの笑顔が見れてとても幸せです。そして食材も本当にありがたく、厳しい家計の中助かりますといった声をたくさんいただきました。私たちスタッフも母親の現実を聞かしていただき、もらい泣きする場面もありましたが、お母さんを応援したい気持ちは今まで以上に膨らみました。この助成事業が終了したあとも引き続き企業様のご協賛をいただけるようがんばり、支援家庭を応援していきたいと思っています。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
見えてきた課題としては、ひとり親家庭の現実は、予想以上に厳しいものがあります。現在、月1回の支援ですがまだまだ足りていないと実感しています。また、ひとり親家庭では、子どもだけで留守番している家庭もたくさんあります。子どもに話うを聞くと、「お母さんは夜遅くまで働いていて帰ってくるのは遅い時間になる」とのこと、そうなると親子の会話時間が減り、コミュニケーション不足に陥りがちにる可能性が高くならないか、親が子どもをしっかり見られるか、子どもの一日の出来事をしっかり聞いてあげれるか、などなど心配な面が見えてきました。そのような状況については、行政へ逐一報告をしているところです。また、今後、回数を増やして支援できるのが理想でありますが、支援金や支援物資の確保について、いままで以上に協賛者の確保に努め、長く、長くこの活動を継続していかねばなりません。また、スタッフ一人ひとりも母親にいかに寄り添えるか、少しでも愚痴や困りごとを聞いてあげれるか、質の向上にも努めねばと思っています。今後もスタッフみんなが一丸となって一人でも多くの方に協賛していただき、一つでも多く支援を求める家庭に手を差し伸べれるよう頑張ってまいります。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/%E7%94%BA%E6%96%B9%E3%81%B5%E3%82%8C%E3%81%82%E3%81%84%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E9%A3%9F%E5%A0%82-531030320613220/
寄付してくれた人へのメッセージ
この助成金を活用させていただき、真に支援を必要としてみえるひとり親家庭の子どもたちを支援させていただきました。このコロナ禍でひとり親家庭の家計は益々厳しくなっています。そのような中で、お弁当や食材を支援させていただくことができました。子供たちの笑顔、母親の笑顔、家族の笑顔などみんなが笑顔になれて大変よかったです。この笑顔を絶やさないようにスタッフも一丸となってサポートしていきたいと考えています。今回、多額の助成金をいただき本当にありがとうございました。