不登校の子どもと保護者のためのオンラインフリースクールと親の会事業

団体名 特定非営利活動法人ここ

都道府県 大阪府

助成額 2,244,000円

活動開始日 2020/3/1

活動終了日 2021/3/31

助成金で行った活動の概要
【オンラインフリースクール】 常勤職員4名と非常勤職員2名が実施。子どもや保護者のニーズに合わせて学習支援・自習補助、相談支援、レクリエーション、ゲームなどを行う。2020年3月1日~5月31日までは毎平日10:00~15:00まで、オンラインの授業を実施した。英語や算数などの教科学習に加え、家庭科の学習やクイズ等も行った。また、2020年7月末~2021年3月31日までは放課後の部活として、毎週月曜日は大乱闘スマッシュブラザーズ部(スマブラ部)、毎週火曜日はスプラトゥーン部(スプラ部)、隔週水曜日はあつまれどうぶつの森(あつ森部)を実施。各部活には毎回5~10名の生徒が参加。 【オンライン親の会】 毎月第三土曜日の15:00~17:00、常勤職員3名が実施。吹田校「あまかり」と南吹田校「いどばた」、2021年2月からは新たに開校した淡路校「ういるも」の保護者の方が参加。1か月の活動の様子を写真でお見せしたり、保護者の方同士の育児の悩みや子どもの進路等について話をしたり、交流の場となっている。フリースクールに所属している保護者の方だけではなく、外部の方も参加できるようになっており、2カ月に1回程は外部からも参加されていた。2020年3月~8月まではオンラインで実施し、それ以降は吹田校「あまかり」にて実施。毎回5名~15名の保護者の方が参加した。

活動日数 191日

支援対象者実人数 104人

支援対象者延べ人数 546人

参加ボランティア実人数 7人

参加ボランティア延べ人数 122人

本助成金による活動の成果
2020年3月1日からの休校期間中に始まったオンライン学習(教科学習のみ)も「フリースクールに通うようになってからしなくなったリストカットをこの休校期間で再びしてしまった」「お母さんに毎日怒られて耐えられない」「コロナに感染しても良いのでフリースクールに行きたい」などという子どもたちの声から、クイズやゲームを交えたレクリエーションの時間や「日本の神話」「恐竜」「算数オリンピック」等の少しでも子どもたちが楽しんで学べるような時間を増やした。また、家に居づらい子どもに関しては感染対策をした上で登校を認め、家族間に適切な距離を保てるようにした。保護者の方のストレス発散のはけ口、不安を吐き出すことのできる場としてオンラインで親の会を実施。コロナ禍での育児の不安や子どもが常に家に居ることのストレスをお聞きすることができた。休校明けの6月1日以降も、コロナに対する不安から通学できない子どもや、時短開校での子ども同士の交流の場を確保するために放課後の部活を開始。現在も継続して実施し、子どもたち同士も安心して関わることのできる場となっている、

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
オンラインフリースクールに関しては、どうしても自宅でネット環境が整備されている家庭やスマートフォン・タブレット・PCなどのツールを持っている家庭に限られる。実際に休校期間中も、3分の2の家庭がオンライン授業を受けられる環境ではなく、欠席を余儀なくされた。また、オンライン親の会では子どもが家に居ることで自宅から親の会に参加できない保護者の方が多数おられた。今後このような事態になった場合には、こちらから貸し出す機器のを増やしたり、全員が参加する権利を持てるよう、吹田校のみの受け入れだけではなく、希望者が登校する場合には3校に分かれて登校できるように環境を整える。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://npokoko.org/
https://twitter.com/npo_koko