外国にルーツを持つ子どもたちのための支援事業 「さがわーるどりんぐ」

団体名 佐賀県外国にルーツを持つ生徒交流を支援する会

都道府県 佐賀県

助成額 300,000円

活動開始日 2021/9/1

活動終了日 2021/12/31

助成金で行った活動の概要
従来の交流事業は、年に三回行っている。申請期間内の12月には冬季「わーるどりんぐ交流会」を開催した。コロナ対策を十分しながら、様々なコミュケーションゲームをした後、「将来の夢プラン」という学習会をした。同時開催で保護者同士の語り合う会も持った。参加者は、子ども25人、保護者15人、スタッフやボランティア、見学者も含めて総勢70人となった。 学習支援は週に一回学習ルームでの放課後学習会が基本だが、子どもの状況に応じて、訪問支援も行った。対象の子どもは、小学生2人、中学生5人、高校生1人である。4か月で延べ103人である。18時から20時まで行い、小中学生はボランティア学生が担当し、高校生は退職教員等の学習支援員が担当した。 相談は、保護者対象であり、学校との調整のため家庭訪問と学校訪問も含み、6回行った。内容は、従来から関わっている不登校の子どものケース兄妹と、通信制高校に通っている高校生のケースである。 ◆交流事業活動日数:1日 支援人数:実数 40人 延べ40人 ◆子どもの学習支援活動日数:41日支援人数:実数8人・延べ103人 ◆保護者の相談支援活動日数:6日支援人数:実数2人・延べ6人

活動日数 48

支援対象者実人数 40

支援対象者延べ人数 149

参加ボランティア実人数 20

参加ボランティア延べ人数 120

本助成金による活動の成果
交流会では、日本の学校制度の仕組みについて説明し、将来の夢に向けてプランを考えさせた。かつて「わーるどりんぐ」に参加していた卒業生も来てくれて自身の体験談を見語ってくれた。それぞれが自分の夢を発表し、夢を持つことの大切さがわかったと子どもたちは言ってくれた。保護者同士の会ではも困り感や悩みを共有し合えてよかったという感想をいただいた。 学習支援は、放課後学習会に新しい子ども二人が加わり、にぎやかになった。九九もできなかった子が方程式を解けるようになり、日本語が全く話せなかった子が話せるようになってきている。お互いに刺激し合いながら、勉強をがんばっている。学習意欲が高まっていると感じる。 相談支援では、不登校になった保護者の相談と、通信制高校の子どもが今後の履修科目について担任との面談に同席し、何を履修するかの相談に乗った。    

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
 新たに見えてきた課題は、三つある。 一つは、中学生の学習会は、高校進学を見据えた支援が重要である。そのため、今まで以上に家庭や学校との連携も密にしていく必要がある。漢字の読み書きが苦手なために教科内容についていけない子どもや、日本文化に馴染めないがゆえに、学習意欲が低下している子もいる。家庭背景や保護者、本人の希望を踏まえて、進路をサポートしていかねばならない。 二つ目の課題は、高校生が三年間で卒業するという目標を持って取り組むことである。支援がないと高校を中退してしまうリスクを抱えている。本人が目的意識を持って取り組めるよう、学校の連携や情報共有が必要である。 三つ目の課題は、支援が必要でありながら、学習支援につなげられていない子どもが多くいる。今後は、これまで以上に、学校や保護者のネットワークに働きかけていく必要がある。   

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://worldringsaga.wixsite.com/-site-1



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