都道府県 栃木県
助成額 480,782円
活動開始日 2021/1/3
活動終了日 2021/12/31
助成金で行った活動の概要
「みぶまちこころのホットカフェ事業」の活動目的と解決したい課題を次のように定めました。 ▶目的「安全で安心して生活できる地域づくりに寄与する。」 ▶解決したい課題は、次の4点です。①コロナ禍の影響で経済状況が悪化した家庭への相談支援や情報提供 ②地域との交流が少なくなった家庭や子どもたちなどに居場所の提供 ③子どもの悩みを抱えるママやパパへの子育てに関する相談や支援 ④コロナ禍により学習環境の悪くなった子どもたちへの学習支援 本事業では、事業を展開するために壬生町健康福祉課、教育委員会生涯学習課、壬生町社会福祉協議会と連携を取ることといたしました。連携を取ることにより、コロナ禍に伴う生活困窮者や居場所を求めている子どもたちの状況を知ることが出来ました。特に主任児童委員や家庭教育支援チーム員が事業運営に参加することにより、コロナ禍に伴う子どもたちの生活支援や学習支援を行うことが出来ました。開設日も子どもたちが参加できるように配慮し、毎月第1第3日曜日、午前10時から12時まで及び中学生以上への配慮として午後6時から8時までの2回としました。また、春休みや夏休み冬休みにも開設いたしました。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い開設できない時には、スタッフが詰めて相談窓口を開設したり電話での対応をしたり行いました。
活動日数 41
支援対象者実人数 48
支援対象者延べ人数 302
参加ボランティア実人数 7
参加ボランティア延べ人数 173
本助成金による活動の成果
居場所づくりに来た子どもたちにボランティアが寄り添い、ひとり一人に声をかけなんでも相談できる雰囲気を作ることが出来ました。また、子どもたちの自主性を促すために、居場所において作業するプログラム作りを行い、例えばデザート作りも子どもたちが一緒に材料を切ったり、調理をしたり子ども自身が自分で作ったという気持ちを持つことが出来ました。 年間を通して自主学習に力を入れました。子どもたちは、主任児童員の方々のアドバイスや学習方法を聞き入れて、自分の不得意な科目を積極的に学習するようになりました。 コロナ禍により地域の方々は出歩くことが少なくなってしまいましたが、このカフェには地域の高齢者や会社の転勤により転入されてきた方などが集うようになり、改めて地域の交流拠点となりました。派遣労働者の中には外国人の方もおり、このカフェではそういった方々へも支援をいたしました。日本語を学びたい方にはやさしい日本語学習を行いました。また、子どもたちとゲームをしながら言葉の遊びも楽しみました。 家庭の相談や食糧支援を求める方もカフェに訪れたり電話での相談を行ったりしました。ひとり親家庭や子育て家庭のなかにはコロナ禍の影響を受けて食糧支援を求める方もいました。高校生のボランティアへの参加を頂きました。夏休みなどにはカフェを臨時に開設し高校生の参加を頂きました。高校生と小学生の交流や高校生が小学生の面倒をみたり学習支援を行ったり有意義な時間を過ごすことが出来ました。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
2021年1月から東武鉄道宇都宮線国谷駅前通りの当NPO法人会場で実施している「みぶまちこころのホットカフェ事業」を通して、長期化したコロナ禍により、ひとり親家庭や仕事を失った家庭では生活困窮など様々な問題を抱えていることが分かりました。また、不登校の小・中学生や高校生なども身近にいて居場所を失い、孤立していることが分かりました。 文部科学省の調査によると2020年度、栃木県の公立小中学校の不登校児童生徒は3,353人(前年比246人増)です。不登校の子を持つ保護者へのアンケートを行ったところ、約6割がコロナ禍の影響を受けていると報道しています。 また、最近では自治会などで地域のイベントが中止になることが多く、地域のコミュニティが希薄になり、新たに住民となった方や外国人労働者などへの支援も行き届いていないことが分かりました。今後新たな取組では、NPO会場から離れた場所の子育て家庭や子どもへの相談支援や学習支援を強化いたします。また、看護師経験者の協力を得て妊産婦やマタニティーブルーズなどの方への相談支援を強化いたします。支援を求めている方々の利便性を図るため、買い物のついでに健康相談などで立ち寄れる場所を第2会場を設置いたします。第2会場は、現在はコロナ禍で閉めていますが、スーパーマーケットの近くにあり、個人経営のスタジオを備えたカフェで女性が気楽に立ち寄れる雰囲気となっています。 孤立する人々に寄り添うとともに、悩み相談対応、軽食提供等の生活支援や青少年にはボランティア活動への参加を促し、自己肯定感を得られるような居場所を提供し、誰一人取り残さないあたたかな心が通うまちづくりを推進してまいります。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/mibu21/posts/102715865654600
寄付してくれた人へのメッセージ
当法人は、「みぶまちこころのホットカフェ事業」を展開し、多くの子どもたちの居場所や学習支援、地域の方々の交流の場所として事業展開をしてまいりました。 事業の展開に際しましては、企業様や団体、個人の皆様からの心あたたかなご寄付により運営が出来ましたことに心から感謝申し上げます。お陰様でコロナ禍により居場所を失った子どもたちも、地域の方々との交流や高校生ボランティアとのふれあいが出来るようになり、多くの笑顔を見ることが出来ました。 コロナ禍の影響は今後も続くと思われます。私どもNPO法人も今回の活動をとして学んだ地域課題へ取り組みをさらに広げてまいりたいと考えておりますので、今後ともご支援ご協力のほどお願い申し上げましてお礼のあいさつといたします。