団体名 こども支援団体みんなのおうえん団

都道府県 群馬県

助成額 370,000円

活動開始日 2022/4/1

活動終了日 2022/12/31

助成金で行った活動の概要
市の後援をいただき、公民館を借り、勉強が遅れがちな地域の高校生、塾に通いたいが経済的な理由で塾に通えない高校生を対象に、安心して学べる環境と居場所を提供しました。居場所つくりに加え、地域の大学生を集い、大学生が高校生へ勉強を教えるという体制を構築しました。携わってくれた大学生に、勉強だけではなく、進路の相談や推薦書の書き方、大学生活において留意することなど多岐にわたっての手厚い支援を行ってもらうことで、徐々にリピーターを増やし安心して学び、情報交換できる場を作り上げることが出来ました。またコロナ渦などで会場に来られない学生には、リモートで個別にて対応し、丁寧かつきめ細やかな応対ができたと思っています。必要とする高校生に関しましては、健康に留意し勉強に集中できるよう、栄養に配慮した食事の提供も行いました。ただ残念ながらコロナ渦で、一緒に食事をすることは許されない状況にありましたので、お弁当配布という形をとり対応しました。またこの活動を地域の人たちにも理解し支援してもらえるよう、積極的に働きかけ周知を行い、地域の高校へも出向き、連携できる体制を整えることが出来ました。高校生に勉強を教える役割は大学生とし、コロナ渦において仕送りやバイト代が減収してしまい、困窮の中にいた学生を中心とし、高校生のしっかりとした学力向上をし目指し、責任を持って準備し関わってもらいました。有償とすることで、大学生には資金面でのバックアップができ、学生には勉強に集中し安心した大学生活を送ってもらう環境を提供出来ました。大学生に関しては、当初関わってくれる学生が少なく、なかなか十分な体制が取れず、苦慮して時期もありましたが、回を重ねるごとに大学生の結束が強まり、学生が率先して学生達のチームで作る学生部を立ち上げ、積極的に運営や広報に関ってくれたことで、安定した人材確保ができ、しっかりと高校生をサポート出来るシステムが整いました。

活動日数 11

支援対象者実人数 51

支援対象者延べ人数 142

参加ボランティア実人数 5

参加ボランティア延べ人数 33

本助成金による活動の成果
市内の高校に通う高校生は、自習室や塾も少なく他校との交流の場も少ない現状にあり、受験においては不条理な格差や情報格差が生じてしまっていましたが、大学生に係わってもらい大学生が自らの体験を語り、自ら得た知識や情報を高校生に与え、学びを提供することにより、安心して学び、情報収集し情報交換できる居場所を作り上げることができました。そしてそれが格差の解消につながったと思っています。高校生、大学生ともにリピーターが増えて上手にコミュニケーションをとりながら、積極的に関わり、自ら心地良い空間を作り上げていました。また受験期の高校生には大学生が受験の相談なども行っていてリピーターの高校生の中から、第一志望合格の報告を受け、その子たちは大学生になった際、次は支援する側になってくれるとのことでした。この居場所を通して支援の輪が広がってくれることは、私たちの願いでもあったため学生、スタッフ一同皆で感動いたしました。今後もここを起点として支援の輪が広がっていくことと思っています。大学生に関しましては、コロナ渦において困窮の中にいた学生を中心に、高校生の勉強を支援してもらいました。高校生のしっかりとした学力向上をし目指し、責任を持って準備し関わってもらい有償とすることで、資金面でのバックアップができました。これにより学生は安心した大学生活を送れるようなったと思っています。また金銭面だけではなく、コロナ渦で対面授業の機会を奪われ、大学に通えなくなり孤立感を深めていた学生には、高校生と同様、人と交われる大学生の居場所も作ることが出来たと思います。高校生に関わることにより責任感が生まれ、高校生、他大学の学生との交流を通して、視野も広くなり自主性も育まれ、大学生自らも大きく成長できる場を提供することが出来ました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
課題としてあげられることは、まず私たちの団体には拠点となる居場所がないことです。今現在地域の公民館をお借りして開催していますので、もちろん私たちの自由、勝手に使用することはできません。特にコロナ渦で公民館を使用する際には様々な規制がかかり、中止を余儀なくされたこと、人数制限、時間制限をしなくてはならないことが、多々あり予定通りに行うことは、大変厳しい状況にありました。併せて学生からは来たい時に自由に使える居場所が欲しいとの要望もありました。今後は気軽に立ち寄れる、ニーズがあるときに対応できるような拠点となる居場所を作っていきたいと思っています。またこの活動を通して、私たちが考えている以上に地元の高校生は不利な立場にあり、不条理な教育格差や情報格差があることを実感しました。現に地元の高校はここ何年かで定員割れが大きく、1クラス少なくなっているほど生徒数が現減少してしまっています。地域の生徒達はより良い学びの環境を求めて、高い電車賃と時間をかけて市街の整った環境にある高校へ進学しているのが現状です。この状況を改善するためにも、地域の高校生にとって魅力的で学びやすい環境を作っていくことは急務だと思います。最後に一番難しく感じていることは、この活動を維持です。お金、手間、人の力が必要となります。しかし、一番重要なことは、この活動を一過性のものではなく、継続して行くことだと思っています。継続していくことで段々に体をなして行くもので、短時間の間に築けるものではないからです。今後もこの活動を続けられるように、この一年間で築きあげて来た関係を大切に維持し、その上に皆が望む自由に使える拠点づくりを目指していけるよう積み重ねていく所存です。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/minnanoouendantomioka/posts/pfbid0NkTjfLDX59iV1zG3bstHQNP4jJwfKjmedUJ3tCMeqjzETEba53nLW1eiMoXFVXAxl
https://www.facebook.com/minnanoouendantomioka/posts/pfbid02SaNk3vwQ65tfomjKqj71qM1kmQQSKVNRnpvRwpSJnmHGBj2ug1LVST5ZRCGxG5C8l



寄付してくれた人へのメッセージ
コロナ渦の中で計画通りにいかないことが多々あり、試行錯誤を繰り返してきた一年間でした。それでも何度も話し合い、安全に留意し思案を重ね、やっと定期的に開催できることが出来るようになりました。そしてその中で地域の高校生、大学生の笑顔を沢山見られた一年間でもありました。これもご寄付をくださった皆様のお力添えあってのこと、心から感謝申し上げます。皆様からのお厚志は、これからの将来を背負っていくこども達のために大切に使わせていただきました。今後もスタッフ、学生たちと地域の人々と一丸になり、こども達の笑顔のためこの活動に力を注いでいく所存です。