都道府県 愛知県
助成額 1,220,000円
活動開始日 2021/1/10
活動終了日 2021/12/30
助成金で行った活動の概要
①慣れない外国で、乳幼児を抱える外国人を対象に、保健センター等や病院・あるいは保育園や教育機関・行政などへ寄り添い、必要な通訳を派遣することで、より正確な検診を受ける事ができ、子育ての情報も得る事ができ、乳幼児の健全な成長を助ける事ができた。②気軽に集まれる親子サロンを定期的に開き、日本人も含めた子育て親子の居場所を作る事ができた。各回、テーマを決め、様々な催しをしての開催で、日頃引きこもりがちな外国人親子の友達作りを応援し、日本人親子とも顔見知りになる事・社会との繋がりもつくる事を目指した。また、相談コーナーを併設し、生活に必要な情報を知ってもらったり、利用できる機関や施設を紹介したり、子育て中の不安を和らげることを目指した。この結果、尾張北部の外国人散在地域で、外国人の子育てを支援する団体のネットワーク化が図れ、通訳の共有・子育て支援策・アイディア・ノウハウの情報共有が、期せずして進んだ感がある。
活動日数 90
支援対象者実人数 81
支援対象者延べ人数 221
参加ボランティア実人数 24
参加ボランティア延べ人数 212
本助成金による活動の成果
①保健センター等や病院・保育園・行政などへ必要な通訳を派遣することで、その外国人世帯が抱えている問題=子どもの発達に対する不安や健康上の問題、また、病後の家庭でのケア、子どもの教育への不安など、より正確な検診やアドバイスを受ける事ができ、保護者特に母親が安心することができた。また、発達の遅れの心配される子どもへは、保健師付き添いの上、支援センターに子つなぐ事ができた。38件の通訳派遣で、全般的に、外国人世帯の子育てを支援する事ができた。②親子サロンでは、最近、この地域で急増したネパールの保護者を中心に友達を求めており、他の市町からの参加の人も含めて、友達関係を作る事ができた。また、音楽イベントやママのリラックスできるプログラム等も取り入れた事により、連続的に参加する親子も増え、親子の安心できる居場所を作る事ができた。数は少ないが、日本人の参加もあり、買い物や、病院の情報などももらっていた。日本人親子も、外国の人と接することにより、さまざまな知識や楽しみを増やして行けた。相談コーナーでは、育児ばかりでなく保育園の事、仕事のこと、家族呼び寄せの事など、多くの相談があり、日本社会の情報を伝える事もできた。特に保育園への入園希望の相談が多くあった。また、サロンの参加者が、寄り添い通訳を希望する例が多く見られた。その逆もあり、サロン参加者が口コミで通訳派遣を広げててくれた事もあった。③通訳派遣のやり取りやサロンの市を跨いだ参加などで、地域の支援者のネットワークがより広がり、深くなった。元々、日本語や学習支援でのネットワークに加え、子育て支援の情報や支援策の共有ができて、今後に繋がるネットワークに発展した。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
本事業の目的の一つは、「寄り添い通訳」の制度を定着させていきたいという事にあった。サロンと両輪で、参加者の多くはとても喜んでくれたが、一番期待した保健センターからの依頼が少なかった。特に犬山市以外での広報がうまくいかず、保健センターも他の市町のNPOに依頼する選択支が持てないようで、ここに至っても、行政の壁を感じた。また、希少言語への対応がなかなか困難で、近隣の市町の支援団体もこの対応に頭を抱えている。この解消も踏まえて、今後、支援団体がネットワークを組み、当事者の話や事情をじっくり聴きながら、応援をしてゆきたい。子育て支援策が手厚くなる昨今だが、外国に繋がる家庭にはまだまだ届きにくく、困難さも多様化・重層化していっている。市町によっても事情が違うこともあるが、行政区を跨いでも手を結び合い、ネットワークを広げていく中で、外国人の子どもも困難を抱える人々も取りこぼさない社会になっていきたい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid02kZLzL2LyFHDJFCtNoA3QAHvzfry12K75GcQDSQ8aN88nj7RtfmwvXh6ksEnZWntbl&id=100014144797299
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