新たな活動のためのツール・資材等の整備

団体名 グリーフ相談支援ネットワーク

都道府県 愛知県

助成額 100,000円

助成金で行った活動の概要
当団体は、大切な人を亡くされ、悲しみや辛さを抱えた方々のお気持ちを吐露していただく“居場所”として、電話相談・メール相談・個別面談などを行いながら、月に1回、“大切な人を亡くす”という同じような経験をした方同士が集まり悲しみを分かち合い、互いに支えあいサポートをしていく「遺族会」を開催している。しかし、このコロナ禍「新しい生活様式」が提言される中、これまでの多人数が集まる形の活動は中止せざるを得なくなった。長引く自粛や社会との接触機会の減少で悩みや不安を1人で抱え、話ができなくなったことでつらさが募ってしまったり、また、世の中の変化からストレスや不安を過敏に感じたり、生きづらさを感じている方々には、安全を考慮した環境下で「個別面談」を行いケアを継続している。その中で、新しいつながり方を見直すこととして、個別面談で得た情報をもとに悲しみの程度や時期、背景のマッチングを施し、ごく限られた2-3人での新たなスタイルとしての“対象を限定した「遺族会」”を行った。「奥様を亡くされた男同士の会」を2回、「娘様を亡くされたお母様同士の会」を3回行った。この試みにより、辛いお気持ちを吐露することができ、より濃密な分かち合いができたことで、癒しの効果とグリーフワークの促進を得ることができた。

本助成金による活動の成果
●感染症予防資材の購入費用として ・飛沫感染予防 透明アクリルパーテーション大判足付き (2台W600xH1600mm)25,000円×2台=50,000円 ・ポータブルプロジェクター1台 49,818円 ・非接触式電子検温計1台  5,000円  以上を購入させていただきました。



寄付してくれた人へのメッセージ
「奥様を亡くされた男同士の会」を2回、「娘さんを亡くされたお母様同士の会」を3回、開催した。男同士の会では延べ5名の参加者、お母様同士の会では延べ9名の参加者があった。また、プロジェクターを使用し“グリーフワーク”についての学びも行った。大切な人を亡くし、抱えた深刻なグリーフ(喪失の悲嘆や後悔など)は、周囲にはなかなか理解されづらいため、苦悩を一人で抱えがちである。亡くされた対象を限定し(今回は “妻” “娘”)、少人数で行う遺族会は、互いに“心からの共感”が得られることで癒され、「自分はひとりではない」ことを知り支え合うことができる。そんな気づきを重ねていくことで、安心して自分らしく暮らしていけるようにグリーフワークを進めていくことが可能となる。信頼できる“居場所”として、引き続き継続して開催していきたいと考えている。開催するにあたり、「安全に語り合える場」の確保のため感染予防対策としてのパーテーションや、学びのためのプロジェクターを購入・活用させていただいたことは、グリーフワークの促進に大変有効であったと感じている。大変感謝申し上げます。